攻殻S.A.C. TVシリーズと劇場版見比べると目立ってしまうアレの扱いについて

以前『攻殻機動隊』について触れた時に、「その再編集に伴いタチコマの出番が大幅に減ってしまった関係で、一部の物語が「ただの展開」になってしまってもったいないんですよねえ。これ、初見の時からずうっと思っていることなんで、ちょっとのちほどネタバレも含めて別枠で述べたいと思いますが」とか言ってたくせに、自分のいつになるやらというツッコミの通り放置しておりました!! しずこ ( @cigarillolover ) です!!

 

 

実は攻殻S.A.C.の劇場版は、最初の攻殻とイノセンスを見た直後に一度見ているのです。でも話が全然分からなかったので、「これは本編見てるのが前提なのかな?」と思って理解するのを諦めて、しばらく攻殻そのものから離れていたのですけれど。

改めて本編を見終ってから、もう一度映画版を見て、「はいはい、話が難しいから理解できてなかったのね」と気が付きました。自分のアタマの問題だった!! そしてTV版のスパンでゆっくり見ていった関係で、お話が理解できたうえで見れば、すごいクオリティだということに改めて気が付きました。

ただですね。監督さんは、「斜に構えた感じの作品にはしたくない。舞台装置の関係上、どうしたってそうなるのだから、脚本は演歌なくらいでいい。人間臭さを出したい。」というようなことを仰っていましたが、映画版は、その「演歌」な感じが尺の関係で削れてしまっていて、いわゆる攻殻のイメージになってしまっているのが、本編まで見た後だと寂しいんですよ!! スッゴクもったいない!!!

もちろん「笑い男」の話だけ見たい、という場合はそれでも構わないんですが、そうだとあまりにも世界観とかいろいろ統一されすぎてしまっていて、カチカチなんですよね……。あとはこれまた尺の関係で、専門用語の前後が削れて「は? 急に出てきたソレは何?」という風になってしまうところもあったり、ただでさえ難しい話なのにそういう無用な混乱を呼んでしまうのももったいないなと……。そういうところもセリフ変えてよかったのではと思います。

 

020

 

【ここから本質的ネタバレ】

TVシリーズでは「タチコマの急成長」「ロボットに魂は宿るのか」(作品世界風に言うと「A.I.がゴーストを持つのか?」ですね。) というのが、笑い男の他に大きな軸としてあって、これがすごく興味深いんですよ。そしてこれのおかげで「終盤のある展開」にものすごい厚みが出てくる。

一日の最期には記憶を並列化され、無個性になるはずのタチコマが、持つはずのない個性を持ち始める。けれどこのタチコマの個性を「兵器としては危険」と見た素子は、タチコマの使用を中止して、ラボに送ってしまうわけです。そしてこの個性を得ていく過程が、くどくなく、じりじりと描かれているからこそ、タチコマがラボ送りになって荒れるバトーの気持ちもよくわかるんです。

そして、大前提としてA.I.にはゴーストがないので、タチコマにとっては「死」がそもそもの憧れなんですよね。よく「ぼくは死ねないから」っていう言葉が出てくる。さらに言うと、あるシーンでは「そっか、みんな死を体験できたんだ」という言葉すらある。それが、ラストのあたりで「死にはそんなに期待していないの」という素子のセリフと対になっていたりして、シリーズとしての力強さを増しているわけです。

さらには作中で「もっと戦闘したいよー!」とか、飼い主のいない犬を廃棄物のように扱って「だってあれはいらない犬なんでしょう?」と子供に対して言ってしまうというような、<知らないが故の無垢>と<その怖さ>までもを体現している。

だからこそ素子のように「こいつらは危険だ」と思うのもわかるし、バトーのように「こいつらかわいいな」というのもわかる、どっちもわかるバランスでタチコマが扱われているわけです。

 

020

 

でも、映画版になると、そのタチコマの成長(と敢えて言わせてもらう)はバッサリカットで、「スタンドアローンコンプレックス」の定義づけ要因以下にまで落ちてる。

タチコマのA.I.の成長は、「笑い男事件の拡散についてシミュレーションするのに好都合」みたいな感じで、最初から成長しているのが前提で、あっさりラボに送られているわけです。

TVシリーズでは、タチコマは経験や思考によって生まれ始めた個性を持ったがゆえに、ラボで解体されるということはまぎれもなく「個体の死」なわけです。大量生産で、どのタチコマも同じタチコマというわけではない。個性を得た「その」タチコマが解体されれば、「その」タチコマは二度と生まれない。だというのに、映画版だと尺の都合上、ラボで解体されたことに対してもなんてことない風にされてるんですよネ……。それに対して残されたタチコマがなにかを思う余地すら与えられていない……。

ラボで解体されてしまったことを「そっか、みんな死を体験できたんだ」ととらえ、個体の解体が死だと理解している生き残ったタチコマたちですらその命をバトーのために使う、から、泣けるんじゃないか!! 「タチコマが、交換のきかない命を使ってもバトーを助け、そして死ぬことができた」という大きなテーマの大前提が映画版ではまったくないのに、とりあえずタチコマが命を使ってバトーを助けたとしても「機械のはずのタチコマがなんかご都合主義的に天さーん(爆死)」おいっ! お前チャオズかよ!! みたいになってしまって本当にもったいないのですよ!!

つまり「タチコマは生きてるんですか?」という質問文がない状態で、「バトーさんのために死にました!」って答えだけを挿入されても、違和感しか残らんと言うわけだ。惜しい……!!悔しい……!!

すごい勝手なことを言ってしまえば、映画版に合わせて「タチコマの魂の話」をぶったぎってしまうなら、あのバトーさんのピンチシーンの脱出方法もあわせて変えてほしかったぐらいですよ……。前提条件が変わってしまっているから、ものすごく安っぽく見えてしまうんですよ……もったいない……(床ドン)!!

 

020

 

このタチコマの成長は、なんといってもタチコマ役の玉川砂記子さんの功績が大きいですよね……。DVDに収められているコメンタリーでさらっと「タチコマが今後どうなるのか監督に教えてもらえなかったので、これでいいのかと思いながら演じていた」とおっしゃっていたのですが、その状態であの芝居か……スゲエ……!! って正直震えましたわ……!!

バトーさんを助ける際の、「あいつをやっつけて戻ってくるから、それまで待っててね」っていう一言もですね、「待っててね」の「ね」がいいんですよね、待ってね! じゃなくて、 待っててねぇ ってちょっと語尾が柔らかくて、子供に言い聞かせてるみたいなんですよね、そのあたりのバランスが可愛いし泣けるし、バトーさんが苦戦するような相手に当たり前に勝ってくると判断するあたり、やっぱり兵器だなとも思うし。ウワーってなります、あと『タチコマな日々』で「A.I.戦隊タチコマンズ」っていう歌のがあるんですがそれがかわいすぎて、思わず携帯構えて録音しましたからね!!

 

020

 

まあ、あれだけの情報量を全部詰め込んだら今度は「わけわかんねー!」ってなる危険性が高まりますし、そこはね、削るしかなかったとは思うんですが、それなら他の部分、そこまでテレビシリーズ準拠にしてしまわなくても……って、労力とかその他の観点をふっとばしてそう思ってしまうわけです……。

でも見直すと、第一話と最終話のバトーが同じ登場シーンだったりとか、途中のトグサの「ここで戦うと絵に傷がつく」とか、さっきの素子とタチコマのセリフの対比とか、絡みに絡んだ事件の真相がやっと自分でも理解できるとか(涙)いろんな点で奥が深くて、でも、小手先で小難しいのではなくて、これも監督が仰っていたように「ただ楽しく、見ていて楽しいものを」というのが本当に実践されていて、DVDを借りても借りても次が見たい! という稀有な作品でした。

衣谷遊さんが担当されている攻殻機動隊のコミカライズでは、現在この「笑い男事件」を扱っているのですが、より描写が細かくなって理解が深まりますのでそちらもおすすめです。

 

 

 

 

 

GAMBA ガンバ ごちゃまぜ感想 キャラクターと導入部まで

さてさて、ガンバのはなしの続き、原作、出崎監督版、新作、どうやってそれぞれ触れていこうかな~ってずっと考えてたんですけど、答えが出ませんでしたしずこ ( @cigarillolover ) です。

ていうかアレですね、「紹介」しようとするから、ネタバレしちゃだめだしあれだしこれだし……って思っていたけれど、感想なのだからスタンスが違いますよねって今気づいた。この二日間なんだったんだ。

 

 

では今回は、単純に『GAMBA』の感想として書かせていただきます。それにあわせて、過去作品にも触れたりしますのでご了承くださいね。

おおまかなストーリーラインは変わらないのですが、ザックリ削除されたところもあって、それがむしろ好感が高いという感じです。

75ガンバでは、「夢見が島に行ってノロイを倒すという目的が決まっているので、途中はどうとでもできる」というスタイルで作成されているのもあり、その「夢見が島に行ってノロイを倒す」までにえらいこと紆余曲折があります。

これ、当時リアルタイムで少年少女だったときに見ていたらかなり面白かったのではないかな、とは思えるのですが、大人になってから一気にDVDなんかで見ると、「ずいぶん余計なことしてやがんな」って感じるんですよね……。特に75ガンバは、結構人間に迷惑をかけるエピソードなんかもあって、個人的には「早く夢見が島につかないのかな……」ってずっと思っていました。

 

020

 

わたしが前回の更新で「ガンバという物語に対して、という点では、むしろ75ガンバより忠実で、真摯であった」と書いたことや、75ガンバを手放しでお勧めできないこと、というのはまさにこの点だったりします。75ガンバは、寄り道が多すぎるんですよ。またこのあたりは75ガンバのエントリで触れると思います。

今作『GAMBA』は、原作と同様にスッと夢見が島へ向かい、船旅も必要十分な点のみ描かれるので、そこはとっても気に入りました。なんだ急に上からだな。

ただ、この海のシーンがあまりにも爽快だったがために思ってしまったのは、「なぜ夏休み公開にしなかったのか」というところですよね……。10月って大きな休みがあるわけでもないし。勝手に商業的なことまで考えちゃうのアレですけど、上映回数の減る速度や、実際の客入りを見ていると、完全に時期が間違ってるなという印象を受けました。

もっと気楽に言うと、「これ見て海行きたくなったのにもう10月じゃんかアヒー」って感じなんですけど。アヒー。

 

020

 

ビジュアル的な点についてもう少し申し上げますと、マンプクの肥満っぷりというかおなかのもっちり具合がやたらとリアルで「脂肪詰まりまくってんだな……」って何度も思ってしまいました。なんだあの腹生々しすぎるよ。

そして、擬人化されているから当たり前とは思いつつも、なんとなく表情の付け方とかが人間っぽすぎて、微妙に気になりましたね。造形がリアルだし3Dになったからなのか、「こういう表情筋が動いてこういう表情になったな」っていうところまでが見えてしまうのでちょっとしんどい。

そして、こうやってネズミが生々しく人間っぽいのに、イタチはすごくクリーチャーっぽくされてしまっているのが、ちょっと……なんというか悔しかったですね……。悔しいってヘンかな……。

逆に、オオミズナギドリはほぼほぼ完全に「トリ」だったので、ツブリが出てくるたびに「見たかったのはコレだよォ」って思っていました。もうちょっと元の生物に寄せてほしかったんですよね、自分は原作のあの「15匹にいろいろ個性が付与されているけれど、ビジュアルは全員ただのネズミ」っていうあの潔さがすごく好きなんです。ハイ。

 

020

 

75ガンバでは、原作で言うところのボーボとマンプクが合体した形で「ボーボ」にまとめられており、おっとりしていて運動神経もよくはなく食いしん坊……というキャラだったのですけれど、今回分離してまたボーボとマンプクになったのは想像していた以上によかったです。

なんというか、75ではガンバの友達はボーボだったわけですから、チャキチャキ型のガンバとおっとり型のボーボ、という形での友情だったんですね。それも確かに可愛らしかったんですけれども、今回、結構現実派で普通の男の子っぽい思考のマンプクが友達ポジションについた関係で、ガンバの普通の男の子っぽいところが少し出たように思えました。

そして、このマンプクに、若干のシニカルさが付与された関係で、ガクシャが完全に「頭のいいヤツ」っていうポジションに普通に収まっていて、価値が高まっているんですよ。完全に、完全な大人ポジション。75のあの頭でっかちでプライドばっかりのガクシャもそれはそれで好きなんですけど、今回そういう要素をすべてとっぱらってガクシャが大人だった。納得の池田秀一さんでした。

そしてそして、ボーボが単独で成立した関係で、「生まれ故郷がボロボロになって、ひとりで助けを求める旅をしてきた忠太少年」の心に寄り添うキャラが存在できているんですね!! これ大きい!!

これ、75ガンバで、仲間や家族が心配ではやく夢見が島にたどり着きたがる忠太に対して、人間のお祭りを見たいガンバが「それはただのホームシックさ」とか適当なことをを言い腐るあのシーンで呆れたことがある人にとっては朗報ですよ!?

エッ75ガンバ嫌いなのかってそんなことは

 

020

 

あと、今回よくも悪くも「大人組」は「大人」なんだな~、と。

75ガンバのエントリで詳しく触れる予定なのですが、75ガンバって、ガンバからみたら大人であろうヨイショやガクシャもかなり欠点だらけなんですよ。大人になりきれてないの。そんな彼らまで成長していく姿っていうのが、わたしは75ガンバで一番好きなところなんですね。

なので、今回、かなり完璧に出来上がった大人であるヨイショとガクシャが、最初ちょっとさみしかったんですけど……でも見ていてとても頼りになったし、かっこよかったので、すっかりこっちのヨイショとガクシャが大好きになりました。

船が出発する際に、よろけて転がる忠太をヨイショが受け止めてあげたり、そもそも熱から目覚めた忠太の頭に手をぽんと置いてあげたりとかいう、そういう細かい点からにじみ出るヨイショの包容力……そもそも船乗りネズミであるヨイショとガクシャだけがよろけなかったりする細かさがイイ……!!

と、ここまででそこそこ「文字数!!」って感じになってきてしまったので、ええとエントリをまた分けます。というわけで、急遽タイトルに「キャラクターと導入部」とつけたのでした。

また後日。

 

 

 

 

 

『GAMBA ガンバと仲間たち』、思っていたよりもよかったよォォォ!!

ちょっと遅くなったけれど、『GAMBA ガンバと仲間たち』見てきたら思っていた以上にヨカッタヨオオオ!! という叫びの、それでも初回の感想では気になったところばっかりですスミマセン的なしずこ ( @cigarillolover ) です!!

ストーリーラインをがっつり書いているわけではありませんが、ちょいちょいネタバレのある感想です。どちらかというと、「75年のガンバと仲間たちを見たことがあって、それが結構好きな人」に向けて書いている感想になります。

これからまったくの初見で『GAMBA』をご覧になる方向けではありませんので、その点はご注意ください。

 

 

わたしはこのリメイクを知ったのが遅くて、2015年の8月くらいだったので、「あああと2ヶ月か、それまでに1975ガンバや原作について触れられればいいな!!」と思っていたのですが……。GAMBA公式サイトのキャンペーンページに無残にも時間とメールアドレスを収集されたあとは、すっかりその気もなくなっておりました。あれほんとになんだったの?

で、気づいたらもう上映期間になっていたわけで、これはやっぱり見てからモノを言いたいなと。75ガンバについて触れるにしても、原作について触れるにしても、『GAMBA』を見てからにしたいなと。いうわけで、おとなしくバルト9に行ってきたのでした。

 

……ってこう書いていると、「ガンバのリメイクそんなに嫌だったの?」って印象しかないかと思いますが、そうでもないんです。純粋に楽しみにもしていたんです。ヨイショが大塚さんですし……!!

 

020

 

そして、見た感想は「後半がすっごい面白い!! 取捨選択もいいし、アレンジされた部分もすごくよくなってる!! クライマックスとラストもとってもいい!!」という感じで、事前に勝手にもやもやしたのが全部吹き飛ぶくらいには楽しめました!!

ただやはり、キャラクターの弱さや子供向け特有の動機付けの弱さなども感じられましたし、大人に手放しでおすすめできるかと言われたら、そりゃ少し迷います。でも、それらの気になる点があったとしても、後半の盛り返しはとてもすばらしかった。

 

020

 

まあ、75ガンバと比べてしまうところっていうのもいろいろあるのですが、基本的に別物。そして「ガンバ」という物語に対して、という点では、むしろ75ガンバより忠実で、真摯であったようにも思います。

これ、75ガンバと比べたりしながら話しちゃってもいいのかなあ……。

自分の中では「原作のここがすごく好きでここがかなり嫌い」とか「75ガンバのここがすごく好きでここがかなり嫌い」とかがあって、『ガンバ』の物語に対してもともといろんな感情がありすぎなんですよ。

なのでそういうのをがんばって取っ払って書くべきか、それともそういう順番で見た自分のことは変えようがないので、そのまま書くべきか……。

 

020

 

まず気になってしまったのは、「これネズミである必要がねえな」ってところでした。こういうと端折り過ぎだし悪意のある感じに聞こえそうですが、なんというか「揃いのベリーダンス風衣装を着た雌ネズミ」とか、「その雌ネズミをそばに侍らせているヨイショ」とかを筆頭に、生々しく人間に近すぎるんですよ今回。

本来、ガンバに限らず「擬人化した動物世界」を描くときって、その動物の方に視点を合わせるものだと思っているんですね。そして、その世界をわかりやすくするために、視聴者・読者が感情移入しやすくするために、人間に近づける、その程度でいい、と思うんです。

でも、今回の『GAMBA』だと、ネズミをほとんど人間にしてしまっているから、違和感があるんですよね……。ネズミを描くのに、人間に近づけてるっていうより、もう、人間社会を直接描いてしまってる。それがちょっともったいないな、というふうに思います。

 

020

 

あとは、カメラワーク……というか演出……というか間……というか。

タメがあってほしいシーンがスッスと進んでしまうわりに、戦闘シーンの途中などでスローカメラのような演出が入るので、それが「求めている臨場感とはちょっと違うな」という印象になりました。ためるのそこじゃなくない……? という……。

3Dで見せたいシーン、3Dを見せたいシーンはたっぷりタメてくるのですが、本来必要な芝居の間っていうところをあんまり取れてない。その関係で、とても簡単なお話になってしまった印象が、途中まではありました。

 

020

 

あとは、うえでも書きました「子供向けアニメにありがちな、動機付けの弱さ」。すごく困難なことにアッサリ立ち向かおうとする主人公……はまだいいんですよ。勇気があるとか無鉄砲だとか世間知らずだとかいろいろありますし、それがキャラクターづけになっていたりもしますし。

けど、まあその世間知らずな主人公の無鉄砲さを、敢えて勇気だと表現したとして、「その勇気を出せなかった人が、立ち向かえるようになる」っていうトリガーは、もっとしっかり書かれてしかるべきだと思うのです。むずかしいけどね。

 

020

 

あと、もったいないな~と思ったのは、イカサマ。

イカサマはなんのためにいたのかな? というくらいの影の薄さでした。ガンバとマンプク、ヨイショとガクシャ、というような関係として、イカサマとボーボでバランスを取ったような感じ……まあ原作を知っていると、これ、別にそんなにおかしな組み合わせでもないのですが、ちょっと、あれだけ意味深なような渋~いキャラクターを作っておいて、あんまり活かせてないな~というのは気になりました。

気になったのはこのへんかなあ……個人的にはツブリが雌だったのも少し気になりましたが……。

 

020

 

こんな感じで、物語としてかなり後半になってくるまでは「ちょいちょい気になる点があるな~」とは思うのですよ。でも、ボーボとマンプクがちゃんとキャラが分かれていたり、ヨイショがきちんと最初から大人だったり、冗長だったアレがなくなっていたりでも個人的に重要だと思っているソレは入れてくれていたり、でもでもソレを入れるならあのセリフもほしかったのにとかナントカカントカ……!! っていう部分は、また明日にでも書こうと思います!!

 

 

 

 

 

2009年6月13日 天元突破グレンラガン シネマサンシャイントークショー

2009年6月13日に行われたグレンラガンオールナイトイベントのトークショーレポートだよ! ネタバレ超含まれてるよ! 見たくない人は注意が必要だ!

 

 

池袋にあるシネマサンシャインで、『劇場版グレンラガン』の『紅蓮篇』『螺厳篇』を一気に上映するというイベントでした。その『紅蓮篇』『螺厳篇』の間に、ガイナックス宣伝担当者の真鍋義朗さん、今石洋之監督、大塚雅彦副監督、そしてシリーズ構成の中島かずきさん、ゲストの樋口真嗣監督が登壇し、自由気ままにグレンラガンについて語っていただく場となりました。

基本的に中島かずきさんという性質上、その場のノリでポン! と冗談半分で「おもしろさ優先」の発言をなさるので、「原則、形にのこらないその場限りの面白い話題」という程度でお読みになるのがよろしいかと思います。

 

020

 

『紅蓮篇』の上映が終わり休憩時間を取った後、まずガイナックス宣伝担当者の真鍋義朗さんが登壇。この時点ですでに観客はハイになっていて、巻き起こる真鍋コール。その後、真鍋さんによる紹介とともに、今石洋之監督、大塚雅彦副監督、シリーズ構成の中島かずきさん、ゲストの樋口真嗣監督が登壇。

ちなみに開始直後に場内へ確認をとったところ、この時点で『螺厳篇』をご覧になっていない観客の方も多数見受けられたため、「あまり突っ込んだ話ができないね」という判断から「じゃあ、ネタバレの時は手を上げますから耳をふさいでください」という対応に。ちなみにグレンラガンは毎回収録後飲み会を行っていたのは有名な話かと思われますが、その際あまりにも中島さんが吹くので「ネタか提案かわからないから提案なら挙手して」と言われていたそうです。

さて、順番通りではないし、言葉も正確ではないんですが、以下トークショーのオイシイところだけ抽出しておこうと思います。

・おかげさまで紅蓮篇より評判がいいです。ありがとうございます。(中島さん)

・螺厳篇の第一稿は、キタンの「バチョーン!」という叫びから始まっていたんですが、面白すぎるので却下しました。(今石監督)

・次に出るリボルテックはアーテンボロー。リボルテックアーテンボローです。アーテンボローいいな大好きです。アーテンボローを出すだけでオチになる。(中島さん)

・アーテンボローだけ中ワリが多いです。ああいうのは頼まなくてもアニメーターがよろこんで描くんですよ。ちゃんと描かなくていいから。(今石監督)

・「なぜブータは大きくならないんですか?」大きくなってますよ。気付かないのは周りの人間が成長しているからです。四部のシモンは20mです。(中島さん)

・「エンキドゥルガーのドゥルガーはインドの女神からですか?」そうです。よくわかりましたね。最初はエンキドゥイットユアセルフにしていたんですけれどダメだったのでドゥルガーにしました。でも吉成(※メカニックデザインの吉成曜さん)から上がって来た時はエンキドゥドゥドゥドゥドゥ……って書いてあった。(中島さん)

・でも檜山(※ヴィラル役の檜山修之さん)なら絶対格好よく言ってくれるよね、エンキドゥドゥドゥドゥ……/絶対格好よく言ってくれますね(中島さん&今石監督)

・もし天元突破ロシウがあったとしたら、絶対アゴデコだよね。/アゴデコですね。/鼻毛すごいことになるんだよ、もうあの鼻毛を緑の炎に……(中島さん&今石監督)

・こんな感じで喋っているので、飲み会の時に設定なら手を上げろと言われたわけですね(中島さん)←人ごと?!?

・「一番ガンメンの扱いがうまいのは誰ですか?」やはり螺旋族を率いて戦ったロージェノムが一番でしょう。(中島さん)

・よく考えたら天元突破ロージェノムじゃない。なんで字出さなかったの? /忘れてた。(今石監督&中島さん)

・「ヴィラルの右目はどうなっているんですか?」右目はフジテレビに行っています。右目はないです。次のフィギュアはヴィラルなんですけれど、設定として作っていないので、メーカーさんに聞かれても困る。○○が(失念……)こだわってたんだよね。一度鬼太郎のフィギュア見てみようかなあ。/あれ、出来のいいのは鬼太郎の右目に入るんですよ。/そうなの! じゃあロージェノム入れとけばいいか。(中島さん&今石監督)

・でも今回光ってましたよね? /何かの反射でしょう。(真鍋さん→中島さん)

・「涙の種、笑顔の花ができてから影響された部分があると聞きましたが」ニアは植物生命体なので、植物で世界征服を企んでいました。シモンのセリフは曲ができてからですね。(中島さん)

・あれです、結構生死が変わったキャラが多いので……そういうのを描きたしているのが、結構楽しかったですね。(今石監督)

・なにもないところで口パクしてるガンメンとかいますよね。/いや、あれは中に口を動かすレバーがあって、バカヤロウって言う時はこう……(手をギアチェンジみたいに動かす)(真鍋さん→中島さん)

・今、全国の映画館を見て回ってるんですけれど、こう何度も見てると映画よりお客さんの反応の方が楽しいですね。/なに、お客さんチェックしてるの? ノーモア映画泥棒? /グレンラガンのファンにそんな人はいません! (大塚副監督&中島さん)

・でもこれもう映画じゃないよね。映画じゃないんだけど、なんか癖になってもう一度見てしまう、そういう意味では成功だよね。/成功ですね。(中島さん&今石監督)

・映画館で大塚副監督を見てもいじめないでください。(中島さん)

・舞台ならともかく、そこにあるのはただのフィルムなのに、フィルムに向かって拍手してくれる。こんなに嬉しいことはないですね。(大塚副監督)

・池田さん(※螺旋王ロージェノム役の池田成志さん)の声は普段もう少し高いんです。あのヘンなロージェノム……あ、ここ手をあげるところですね、あのヘンになっちゃったロージェノムの時の声、あれくらいが普段の池田さんの声です。(中島さん)

・○○(失念。たしかガンメン)のフィギュアよかったですよねえ。なんでこれ作画の時になかったんだろうと思った。(中島さん)

・「コミックス続きますよね!」僕に言われても。(中島さん)

・「エンディングの時に出てくるアイコンにはそれぞれどんな意味があるんですか?」あれは、各キャラクターをモチーフにしたアイコンです。でも小さいし早すぎてわかり辛くなってしまいました。/アーテンボローは何?/アーテンボローはたしか目の形か……鼻かな、あの鼻の形にしましたね。/みなさん、DVDで確認してください。出たら確認してください。出ます。多分出ます。(大塚副監督&中島さん)

・皆さんこれから映画見るんですよね。頑張ってください。我々は年なので、寝ます。(中島さん)

・(見てえものは見てえんだ!! について)あれはねえ、モザイクがダメだったんだよね。/え、モザイクが? だって普通の番組で普通に使われてますよね、モザイク。/それがね、アニメのほうがそういうの厳しいんだよね。モザイクがダメだったんだよ。(真鍋さん&中島さん)

・モザイクもセルにすればよかったんじゃない?/ああ、一個一個描いて! これはモザイクじゃありませんよと。/たまに色指定間違ったりしてね。/ヘンな色になる。(たしか樋口さん&中島さん、もしくは今石監督&中島さん)

 

020

 

以上、一時間のトークショーはだいたいこんなノリで行われました。退出する皆さんを拍手とありがとうの声でお見送りしたのですが、このあとの『螺厳篇』は寝ていらっしゃる方もちらほらと……。

ちなみに『螺厳篇』終了後の解散時刻は始発前であったため、近くに座っていた女の子と朝ご飯を食べに行ったのですが、そこで「入場特典の配布フィルム、『紅蓮篇』ではカミナとヨーコで、『螺厳篇』では黒ニアだったんだけど、人物入ってるところしか配ってないのかな」と不用意に言ったらその子が「わたし……ガンメンの足……!!」って愕然としていたので、本当に悪いことしたなと思っています。

 

 

 

 

 

SHORT PEACE 感想 『GAMBO』~『武器よさらば』

『GAMBO』と『武器よさらば』は好き嫌いが別れそうだな~と思いながら見ていました。

 

 

友達から「SHORT PEACEで結構えげつないのがあったって聞いててどうしようかなと思ってる」的なことを相談されて、「アッ『GAMBO』のことかな」って思う程度にはいきなりエグくなる、鬼と熊の怪獣プロレス、それが『GAMBO』です。

全体的にまあソフィスティケートされる前の日本の昔話、という感じですが、それが容赦ないんですよね。人里に下りてきた醜い鬼の目的は女で、先に浚われた女性は暴力を振るわれているうえに自由もなくしてしかも鬼の子を孕んでいて、泣きわめきながら熊に殺してもらうとか……おおう……なんだこれ……。

熊が白熊なのを見ると、普通に「神の使い」的な存在として描かれていると思ってよいのでしょうね。鬼に目を付けられた少女は熊に鬼を退治してくれるように頼みこむも、鬼と熊の戦いを見て怖くなり逃げ出してしまう……と、状況説明をしたのは、ここでよそ者である侍が少女に言った「殺すつもりで祈れ!」というセリフがすっごく印象的で。びっくりしたので、ちょっと書いておきたかったのでした。

そういうわけで、エグさも含めて光るものもあった『GAMBO』なんですが、鬼と熊との戦いがほんと怪獣プロレスで、うーんこれは怪獣プロレスを描きたいわけじゃないとしたらもうちょっと見せようがあったんじゃないかな~、という点が若干不満でした。要は戦闘シーンに違う迫力がほしかったという。

しかし、ほんとにいきなりこれだけ泥臭くて生臭くてえげつないので、前知識なしで見ていると結構驚きますよね……。友達には「それで敬遠するほどじゃないけど確かに1作ちょっとそういうのあるわ」とは言っておきました。その後なんにも言ってこなかったから、見に行かなかったのかも。上映期間短かったのもありますしね。

 

020

 

『武器よさらば』は「アッああいうオチなんだ……!!」と。ちなみに自分が目当てのひとつとしていた、好きな役者さんですが、該当キャラは結構早々に蒸発しました。蒸発……!!

この作品だけ「原作あり+未来もの」ということなのですが、結構4作が4作とも方向性がバラバラでアッチコッチしてるので、特にそこはなんとも思わなかったかな。

ただ、途中までずっとシリアスですっごくヒリヒリするような展開だったのに、最後は唯一生き残った青年がフルチンで無人兵器を追いかける……というオチなので、上映が終わった後、周囲で困惑しているような会話もちょっと聞こえてきました。

個人的には笑ったんですが……うん、でもちょっと「この短編集の中に組み込むものとして、そしてこの短編集のトリを飾るものとしてこれでよかったのかなあ……」という気持ちもあり、「いやぁこれでよかったんじゃないの?」という気持ちもあり、微妙なところです。

 

020

 

言葉は悪いんですが、全体的に「すごく完成度の高い実験作」を見せられたような感じで、妙な疲労が残りましたね。ただこの4作の中で、まったくの単品として過不足なく出来上がっており、「描きたいものを描くために作った」という以上の「いち作品」としての完成度が高かったのはやはり『九十九』かと思いますので、後程評価を受けたことはなんとなく嬉しかったりします。はい。

 

 

 

 

 

SHORT PEACE 感想 『火要鎮』

視聴後、ネット上の意見なんかを少々拝見してみると、『九十九』が一番つまらないという声がそれなりにあったものの、自分としてはこの『火要鎮』のほうがどうでもよかったなあ、というのが正直なところです。

 

 

一応「元になった古典はいろいろある」と言われても、男に会いたくて失火を起こす……まあ今回の場合男に会いたくて失火を見逃すですが、そういうモチーフになるとどうしても『八百屋お七』が強すぎますよねえ。

そんな気が触れたような恋に生きる人間なんてひとりでいいと思いますし、めったにないからこそ物語になってまで語り継がれているのでしょうし、それだけ強烈な話題を今更やられたところでなあーと。

もちろん『お七』も参考には挙げられていて、その影響があることが隠されてるわけでもなんでもないんですがネ、強烈な話だからこそ既視感がすごいというかなんというか、既視感がすごい。

誰かが観たことあるかもしれないものはつくっちゃいけないという決まりはないですし、この作品は「いかに江戸を再生するか」にかけていたとはあとから知りましたが、刺青の描写がすごかろうが炎の描写がすごかろうが「ん……だからそれで……」という感覚が否めない。

火消しが家を引き倒すところとかは迫力ありましたが……ううん……。むしろ火消しや江戸の町なんかを描きたいのだったら、半端な筒井筒なんかいらなかったんじゃないかしら、と。

 

020

 

自分より制作サイドの方が江戸については間違いなく詳しかろうとは思いますよ、思いますけれども、あの時代に生きてて失火を見逃すとかってできる感覚なのかなあ? と。

もちろんできるわけがないでしょうし、それでもやらかしてしまうほど幼馴染に会いたかったのでしょうけれども、どうもね。そこまでの執着が見えないから、なんかヘンなんですよ。

尺的に、松吉とお若について「思いあってはいるだろう」とわからせることはできていても、町中が炎にまみれようとも再会したい、とまでの愛情関係は成り立ってない印象を受けるので、なんというか全体的に「とってつけた感」があったなあ、と思うのです。

男女ともに、声がやや単調なのも手伝ってるかもしれない。単調といったら言葉が悪ければ、「妙に今風」ってことね。泥臭さが一切ない。なぜここで森田成一さんだったのかしら。

 

020

 

ふと思ってしまったんですけれども、この松吉っあんはお若が失火を見逃したって知らないんですよね。

それを知ったら、それを知ったらいったいどうなったんだろう、そっちのほうが一本書けんじゃねえのか、と思ったら、すごくゾクゾクして、その可能性についてだけならすごく面白くなってきちゃいました。

本編は、いくら「描きたいものを描く」ためのものだったとしても、やはりちょっといろいろ足りなかったなあという印象です。

 

 

 

 

 

SHORT PEACE 感想 『OP』~『九十九』

基本的に「アニメ監督」「制作サイド」というものをほとんど意識したことのないタイプなので、「お前の言っているそれは××のお家芸だ」というような知識不足については、感想の範囲内であれば許していただきたいなあと思いまっす!!

 

 

SHORT PEACE』は上映当時、映画館で見てまいりました。前評判とかは全然気にしていなくて、誰が出ているのか(声をあてているのか的な意味で)1名以外はまったく把握しないままに突撃。

OPは昭和的背景でのかくれんぼからはじまって、不思議の国のアリスよろしく異世界へ導かれ、予告で使われていた早着替えというか、あの点滅するようなイメージ変化になるわけですが、感情的なものをどこに置いたらいいのかわからずに、印象としては消化不良気味で気付いたら終わっていた感じでした。

よくわからないシチュエーションのなか、扉のなか(異世界的)なところに入った少女が怯えたかと思えば笑い出し早着替え、という流れなんで、落ち着かないんですよね。

かくれんぼの相手が消えたり自分が目を開けたら知らないところにいたりは驚きつつも受け入れているのだから、個人的には怯えさせなくてよかったんじゃないかなーと。不思議! 不思議! のまま笑う早着替えならそんなに違和感もないのですが、そこで世界観も少女の立ち位置も揺らいだ印象があって、「よくわからんが、絵はすごい」と「雰囲気とセンスは痛いほど伝わってくる」くらいしか思うことがなかったかなあ。

 

020

 

『九十九』はその名の通り「付喪神」の話しで、雨の山中で迷った男が祠で雨宿りをするのだけれど、付喪神化した捨てられた傘やしまいこまれた服にとじこめられて……的な展開。時代は江戸とかそういう感じ。

これを見たときに「ああやっぱり日本人、」と思ったんですよ。

このヘンな読点はわざとというか、そのジャストタイミングでの気持ち。

『九十九』だとたとえば誰もいない山中の祠で雨宿りするときに、まだなにも化けて出る前から「休ませてくれ」と空間に向って挨拶するのね、そういうのがすごく「日本人的」で、日本人なら無条件でわかるだろうけれど日本人じゃなきゃわからないだろうなあ、と。

ただ、この「日本人じゃなきゃわからないだろうなあ」がイコール「日本人ならわかるという前提の簡略化」になっているようにも思えて、その著しさが自分的には気になってしまったんですよね。

パンフレットを斜め読みして「短編は詞」という言葉が出ていたように、この説明不足感というか、印象的な部分だけを選出してイメージとイメージをつなぐ感じは「わざと」だし「そういう演出」なのだというのは自分でもわかるんですが。

わかるんですが、「違和感」というか「すわりのわるさ」も感じてしまって、ちょっと足りなすぎなくないのかなあと。

まあ、初見の印象だけで言ってますし、繰り返し見たらそこかしこに新たな発見があるのでしょうが、そのあたり「視聴者がまず日本人であること」への甘えというか……安心? がちょっと滲んでしまっているようにも思いました。

海外でも評価を受けている作品なことはわかっていますので、この件は単純に「印象」の問題でしかないんですけれどもネ。

 

020

 

ええと話を『九十九』に戻しまして。

デザインはすごく好き!! ヘンに細かい感想だけれど、一晩あけて大あくびをする男の動きの細やかさとかも好き。名前あるのかな~と思ってパンフレットを確認したのだけれどなかったです。

あと言われて気付いた系感想になってしまうけれど、「和柄」の美しさが単なるテクスチャとしてではなく、物語の中に生きているのがまたまぶしい(気付けなかったが、男の肌にまで利用されているそうな)。

ただあの腕の筋肉の書き込みはなんなんだろう、っていうのが妙に気になりました。あれが色トレスとかじゃなくて実線なおかげで画面がしまっているとも言えるんですが……。

実線じゃなければぎっしりとした和柄に男の肌が負けてしまうというか、薄まってしまうとは思うので、落ち着いて考えるとあの線すごく好きなんですけどね。細かすぎますかね。薄まるって言うのは存在感もそうだし、料理の味がぼやける的な感じでもうすまってしまったんじゃないかなーと、男の表面積がそれなりにあるので。うん。細かすぎますかね。まいっか。

反物やらなんやら、出てくる付喪神の量の多さなどに比べると、男が単品でドン! と出てきたときには色も書き込みも少なくなりますから、そういう意味ではあの実線1本ってすごく大きかったんじゃないかな~と勝手に思っています。

 

020

 

あまりよくない方に気になったのは、3Dの違和感と、若干の説教臭さです。

パンフレットの流し読みで知ったのですが、山中の背景は敢えて手書きっぽさを残したということなのだけれど、そこに3Dの「旅の男」がよっこらせ、と乗ってる感じなんですよね。祠に入れば気にならないんですが……。

説教臭さはやっぱり「もったいない」系。

繰り返されることになってしまうからちょっと、そこは気になったかなあ……。というのが初見でのわたしの途中までの印象でした。

自分はこう、「もったいないという言葉を免罪符に、物事の片を付けない」というスタンスが大っ嫌いなので、余計に「アッコレmottainai系かよ」って思って、すごく斜に構えて見ていたんですね。

なのですが、とあるポイントで、そんな斜に構えるような姿勢をズバッと取り払ってもらえたので、今はひょっとしたら『SHORT PEACE』の中で『九十九』が一番好きかもしれないです。

 

 

 

 

 

突発割込み!! 『GAMBA』公式サイトで放置されてるスペシャルコンテンツに迫る!! and 連続更新のお知らせ

ハイ!! ガンバといえば原作、アニメそれぞれに別の思い入れがあって結構めんどうなことになっておりますしずこです!!

ただ、オリジナル信奉者というわけでもないので、新しいものが出てくるならそれはそれで柔軟に受け止めたいとは思っております!! べつにわたし著作権者でも製作者でもないのにこの発言でアレで恐縮ですけれど。

いや、オタク界隈が長いとですね。やっぱりいらっしゃいますよ。どんなにリメイク作がすばらしくても、「やっぱりオリジナルにはかなわないよな」って思われる方。それはそれでよいとは思っています。強制さえしなければ。

このへんの話は長くなりますのでちょいとわきによけておきますね。

 

 

 

GAMBA ガンバと仲間たち

2015年10月10日に、『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』のアニメ新作、『GAMBA ガンバと仲間たち』が2D&3Dで上映されることが決定しておりまして、現在キャストの発表まで至っております!!

初代アニメのTVシリーズである『ガンバの冒険』で、主役のガンバを演じられた野沢雅子さんが、物語中盤のキーマンであるオオミズナギドリのツブリのお声で出演されることや、『ガンバの冒険』の後日譚である『ガンバとカワウソの冒険』で、ネズミの敵役を演じられた大塚明夫さんが今作、仲間である船乗りネズミのヨイショを演じられたりなど、旧作ファンにも「アッ」と思わせるキャスティングになっております。

……まあそのキャスティング見て、「ああ……こいつのキャラ丸っきりかわっちまうだろうな……」って思うキャラもいますが……ウン……。それも含めて楽しみに思っております。

 

はじめに

ええと、本エントリでは『GAMBA』の公式サイトにあるスペシャルコンテンツのヒントと攻略を載せるつもりだったのです。が。

これおそらく、期間限定イベントかなにかにかかっていて、現時点では特に何の意味があるでもなく、でもなにかありそうな感じで途中までは進める特設ページになっているような感じです。ちょっとここまで頑張っちゃったのに肩透かしで、結構今じわじわ怒ってます。

特に、キャンペーン終了のお知らせなんかがあるわけでもないのですよね……ううん……。というわけで、「単なるログ」として置いておきます。

なお、このスペシャルコンテンツでは途中でメールアドレスとパスワードの入力が求められます。入力しないでも先に進めるのかどうかは不明です。また、入力したところで公式サイト内にログインフォームが出るわけでも、メールが送られてくるでもありません。

サイト上に、問い合わせ先やプライバシーポリシーなどもないようですので、任意で「跡地」としてお楽しみください。

 

ガンバのねぐら~仲間探しまで

gamba-cap-125027
 

画像の赤丸部分がガンバのねぐらですが、最初の侵入時にはパスワードが必要です。

茶=? 華=? ◎=? と書かれている入力フォームがありますので、紫の星部分の箱をクリックして数字を探します。

ねぐらに入ると、ガンバからのメッセージ写真が表示されるので、そこに書かれている三文字の言葉を覚えておいてください。

バーテンの呼びかけに応じるを選ぶと、メールアドレスとパスワードの入力画面になり、その後「仲間を探しに行く」をクリックすると、仲間一覧のページになります。

仲間の特徴がモールス信号で書かれているので、それを解読して、Twitter上で「ねずみの(名前)」で検索すると、該当のねずみが出てきます。

お察しの通り、原作のねずみの名前を先に調べて「ねずみの(名前)」で検索してしまえば、モールス信号を解読する必要はありません。ただし、仲間のねずみのつぶやき自体がモールス信号なので、結局読めないとどうしようもないといえばどうしようもないです。

……キャンペーンサイトって、もっと簡単なものだと思っていたんですがどうなんでしょうネ……。

 

ガンバのねぐら~仲間のフォローまで・回答&解読編

パスワードは716。合言葉は「外出中」でした。

すると、仲間を探すためのヒント画面に到達します。

 

gamba-cap-112535
 

繰り返し言っちゃうけど、モールス信号ってどうなの!?

しかもこれ、モールス信号だって気づく前に「なにかの暗号かな?」と思っても、バスとテノールがならんでて「うたがとくい」までがまんま同じだから、「アッこれネズミごとに差がないのか……じゃあなんだろう……」って早合点してすごい大変だったし!!

ここまでする必要あるの!?

 

仲間たちの正体とTweet

gamba-cap-131904

・・- -・ ・-・・ ・・ ・・-・・ ・・・- ・- --・・- ・・・- ・- ---- -・---
うたがとくいひくいこえ

ねずみのバス@r02011919
ねずみのバス / 船乗りネズミ / 歌うのが得意
船の中 · gamba-movie.co

-・・ ・・ ・・・- -・・・  -・・・ ・・ ---・-    --・・ ・-・ ・・-- --・  --・- ---・- ・・ ・・-・-
ぼくは ばす ふなのり ねずみ

--・-・ --・-・ ・・ ・-・-・ ・・--  -- --・・- ・・ ・-・・ -・-- -・-・   ・-・・・ ・・- --・-・ ・・ -・  -・・-・ ・・-- ・---  -・・- ・--・ ・-・-- ・- -・--・
しじんの よびかけにおうじた ものを まつている

-・・ ・・ ・・・- ・・--  --・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
ぼくの あいことばは

・・-

-・- ---・- --- ・-・ ・- ・-・-- ・・  ・・・- --- --
わすれないで くれよ

-・-・- ・-・--  ・・-・- ・-・-・ ・-・ -・・・  ・・-・・ ・・ ・・- --・-・ ・-・-- ・- -・--・ -・ ・・ ・-・- ・・- ・-・・
さて みんなは どうしているだろうか

・- -・・- -・・・  -・ -・ ・・  -・・- ・--・ ・・-- ・・-・-
いまは ただ まつのみ

-・・- ・--・
まつ

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/06)


gamba-cap-132002

 ・・- -・ ・-・・ ・・ ・・-・・ ・・・- ・- -・ ・-・・ ・- ---- -・---
うたがとくいたかいこねずみのテノール

@r2005141518
ねずみのテノール / 船乗りネズミ / 歌うのが得意
船の中 · gamba-movie.com

-・・ ・・ ・・・- -・・・  ・-・-- ・・-- ・・- -・--・    --・・ ・-・ ・・-- --・  --・- ---・- ・・ ・・-・-
ぼくは てのうる ふなのり ねずみ

---- ---- -・-・  -・-・・ -・ ・・-・・  ・- ・・- ---- ・・-・・ -・・・    -・・・ ・・ --・-- ・-・-- ・-・-・ -・-・  --・-- ・--・ -・ ・-・-・ -・ ・・ --・-
ここに きたと いうことは ばあてんに あつたんだね

-・・ ・・ ・・・- ・・--  --・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
ぼくの あいことばは

-・・-

・・-・・ ---- ・-・- ・-・-- ・・    -・・・ ・・ ---・- -・-・ -・・・  --・-- ・--・ -・ ・-・・ ・-
ところで ばすには あつたかい

-・・・ ・・ --・-- ・-・-- ・-・-・ ・・--  ・- ・・・ ・- -・・・  ・・- -・・- ・・・-  ・--・ -・ -・- ・--・ -・ ・・-- ・-・・ ・-・
ばあてんの いらいは うまく つたわつたのかな

・・-・- ・--・ ・-・・ ・--・ -・
みつかつた

--・--  ・・-・- ・--・ ・-・・ ・--・ ・-・--  ・- ・- ・-・-・ -・ ・・
あ みつかつて いいんだ

・・-・・ ---- ・-・- ・-・-- ・・  -・・・ ・・ ---・- -・-・ -・・・  --・-- -・--- -・ ・-・・ ・-
ところで ばすには あえたかい

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/07)


gamba-cap-132037

・-・・ --- ・- ・-・ -・ --・-- ・-・-・ ・-・・・ ・・-・・ ・・ --・ ・・-・・ ・・・- ・-
かれいなたあんおどりとくい

ねずみのバレット@r020112120520
ねずみのバレット / 船乗りネズミ / スペインのフラメンコ大会 優勝ネズミ
船の中 · gamba-movie.com

-・・ ・・ ・・・- -・・・  -・・・ ・・ --- ・--・ ・・-・・    ・-・・・ ・・-・・ ・・ --・ ・・--  -・・・- ・- --・-・ ・・ ・-・-・
ぼくは ばれつと おどりの めいじん

・-・・・ ・・-・・ ・・ --・ -・・・    --・・ ・-・ ・・-- --・ --・- ---・- ・・ ・・-・- ・・--    --・・- ・--・ --・-・ ・・ -・・-- --・・- ・-・-・ -・-・-
おどりは ふなのりねずみの ひつじゆひんさ

-・・ ・・ ・・・- ・・--  --・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
ぼくの あいことばは

・-・--

・-・・ ・・ ・-・-・ -・・・ ・・ ・--・ ・-・--    ・--・ ・- ・-・-- ・・・- -・--・ ・・-・・  ・- ・- --
がんばつて ついてくると いいよ

・- ・・-・ ・- ・・-・  ・ ・-・-・ ・-・・ ・-・-・ ・-・・ ・・  -・・・- ・-・-・ ・・-・・ ・・ ・・- -・ ・・ ・--・ ・-・--
いちいち へんかんが めんどうだつて

---・ --- -・・・  -・- -・--・ ・- --・-
それは わるいね

・-・-- ・・ -・・-・  ---- --- ・-・・ ・・  -・・ ・・ ・・・- -・ ・・-・ ・・--  --・ -・・-- ・・- -・-・・ ・・  ・-・ ・・-- -・-・-
でも これが ぼくたちの りゆうぎ なのさ

---・ --- ・--・  -・・ ・- ・--・
それつ ほいつ

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/07)


gamba-cap-132053

・- ・・-・ --・- ・-・-・ ・- ・・-・ -・-・・ ・-・- --・-- ・-・ -・・ --・ ・・-・・ ・・・- ・-
いちねんいちきろあなほりとく

ねずみのアナホリ
@r01140108151809
ねずみのアナホリ / 船乗りネズミ / 1年で1キロメートル穴を掘る
船の中gamba-movie.com

・-・・・ --- -・・・  --・-- ・-・ -・・ --・    --・-- ・-・ ・---  -・・ -・--・ ・・-- ・-・・ ・・  -・ ・・ ・- ・・-・・ ・・・- ・-
おれは あなほり あなを ほるのが だいとくい

・- ・・-・ --・- ・-・-・ ・-・-- ・・  ・- ・・-・ -・-・・ ・-・-  --・-- ・-・ ・---  -・・ -・--・
いちねんで いちきろ あなを ほる

・-・・・ --- ・・--  --・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
おれの あいことばは

・-・

--・-・ ・--・ ・-・・ --・  ・-・・・ -・・ ・・ -・--- ・-・-- ・-・・・ ・・・- ・・-・・  ・- ・- ・---・ ・・
しつかり おぼえておくと いいぜ

-・-・- ・-・--  ・--・ -・-・・ ・・ -・・・  ・・-・・ ・・ ---- -・-・  --・-- ・-・ ・---  -・・ -・--・ ・-・・ ・-・
さて つぎは どこに あなを ほるかな

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/08)


gamba-cap-132107

-・・・ ・-・・ ・・ ・--・ -- ・- ・-・・ - ---- ・・-・・ ・・-・・ ・・・- ・-
はがつよいかむこととくい

ねずみのカリック
@r11011809111121
ねずみのカリック / 船乗りネズミ / かむことがとくいだぜ
船の中 gamba-movie.com

・-・・・ --- -・・・  ・-・・ --・ ・--・ ・・・-
おれは かりつく

・-・・ - ---- ・・-・・ ・-・・ ・・  ・・-・・ ・・・- ・- -・ ・・
かむことが とくいだ

--・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
あいことばは

・--・

--・-・ ・・ ・-- --・--  -- ・-・- --・-・ ・・・- ・-・
じやあ よろしくな

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/09)


gamba-cap-132121

-・ ・-・・ ・・・- ・・-・・ --・・ ・・ ・-・・ ・ ・・ -・・-・ ・・-- -・・ ・・ -・--・
たかくとぶかべものぼる

ねずみのジャンプ
@r10211316
ねずみのジャンプ / 港ネズミ / 高く跳べる
港の上屋 gamba-movie.com

-・・ ・・ ・・・- -・・・  --・-・ ・・ ・-- ・-・-・ --・・ ・・--・
ぼくは じやんぷ

-・ ・-・・ ・・・-  ・・-・・ ・ ・・ -・--・ --
たかく とべるよ

-・・ ・・ ・・・- ・・--  --・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
ぼくの あいことばは

-・・--

-・-・・ ・・-・- -・ ・・-・  -・・・ ・・ --・-- ・-・-- ・-・-・ -・・・  ・・-・- ・--・ -・-- -・ ・-・・ ・-
きみたち ばあてんは みつけたかい

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/10)


gamba-cap-132133

--・-・ ・-・- ・- ・-・・ ・・・ -・ ・・ --・-- --・-・ -・・・ ・-- ・-
しろいからだあしはやい

ねずみのイダテン@r090401200514
ねずみのイダテン / 船乗りネズミ / 足が速い
船の中 gamba-movie.com

・-・・・ --- -・・・  ・- -・ ・・ ・-・-- ・-・-・
おれは いだてん

・ ・・ ・--・ -・・・- ・-  --・-・ ・-・- -・・・ ・-- --・・ ・・ -・-・-
べつめい しろはやぶさ

・-・・・ --- ・・--  --・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
おれの あいことばは

・-・・

-・-・- -・-・・ -・・・ ・・ --・-・ --・ -・-・ -・・・  ・・-・ -・・-- ・・- ・- --・-・ ・-・
さきばしりには ちゆういしな

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/10)


gamba-cap-132144

 --・-・ ・--- ・・- -・ ・・- --・-・ ・-・・ ・・ ・・-・・ ・・・- ・-
しをうたうしがとく

ねずみのシジン@r190809100914
ねずみのシジン / 船乗りネズミ / 即興詩が得意
船の中 gamba-movie.com

-・・ ・・ ・・・- -・・・  --・-・ --・-・ ・・ ・-・-・
ぼくは しじん

・・- -・ ・---  -- -
うたを よむ

-・-・- ・- ---- ・・ ・・--  --・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ -・・・
さいごの あいことばは

-・-・・

-- --・・- ・・ ・-・・ -・-- -・-・  ・-・・・ ・・- --・-・ ・・ ・-・-- ・・・- --- ・-・--  --・-- --・ ・-・・ ・・ ・・-・・ ・・-
よびかけに おうじてくれて ありがとう

-・・ ・-・-・ ・・-・・ ・・- -・-・  --・-- --・ ・-・・ ・・ ・・-・・ ・・-
ほんとうに ありがとう

--・-- ・- ---- ・・-・・ -・・・ ・・ ・--- ・--・ ・-・・ ・・-  -・-・- ・- ---- ・・ ・・-- ・・-・・ --・・- ・・ ・・・ ・・-・・
あいことばをつかう さいごのとびらと

-・-・- ・- ---- ・・ ・・--  --・・- ・-・-・ ・・-・・ -・・・  -・-・- ・- ---- ・・ -・-・ --・-- -・--・
さいごの ひんとは さいごにある

(2015/07/28時点での最終ツイート 2015/06/12)

 

結果

というわけで、ただ単に解読の時間と、メールアドレスを収集されただけで終了しました。

……これね、たとえば「去年公開されていた映画」とかだったらこんなにびっくりしないんですよ。エッこれから公開される映画のトップページからリンクされてるコンテンツなんですよねこれ……?

もし、さいごのひんと以降、まだ見落としているものがあって進めるようであればお知らせください……とんだ肩透かしだったうえに出足をくじかれた……。

 

告知

ええと、8月4日あたりから、過去ログの再編集も含め『ガンバの冒険』関係のエントリを連続更新しようと思います!! 思っていました!!

なので、景気づけにスペシャルコンテンツについてアップして、告知でもしよう!! とかがらにもなく若干張り切っておりました!!

このざまです!! このざまです!!

まあ、一応やるつもりです。クッソ投げやりな告知になってしまいましたが、なんかなんというか……お察しください。

正直言ってこの適当すぎるキャンペーンページにじわじわ怒りが湧いてきて、ガンバ関係のエントリ書こうなんて気分にならなかったよね!!

 

 

 

 

 

RE:CYBORGの視聴直後、ざっくり感想 ★☆☆☆☆


このエントリは視聴直後に身内向けに書き散らかした文章を再構築しています。
いつもよりちょっと乱暴な感想になっておりますのでご注意ください。
(初出:2012年 mixiにて)


うーんと。まあ、まず前提として、わたしは2012年に攻殻シリーズを一気にコンプしたのもあって、神山監督の「攻殻テイスト」に関して一度に大量摂取した自覚はあります。

ですが、それでもあんまりにもなんかなあ。攻殻だなあ。って思ってしまったのと、攻殻風味よりアレもコレもタチが悪いなあ……と思ったこと、なんかを語っておこうと思います。

 

 

キャラに関しては、ブリテンとピュンマの扱いの悪さといい、ギルモア博士人としてどうなのって感じといい(自分がゼロゼロナンバーズだとしても、あのギルモアの元では働きたくない)、お前は本当にジェットなのかという性格の改変といい、フランソワーズのお色気といい、なんだか「あーあ……」っていう感じが強いんですよ。「あーあ、こんなにしちゃったか……」って。

特にジェットとフランソワーズですねえ。

ジェットなんかあれ、完璧に別人ですよね。もともとリーダー気質でもなかったですし、思考的に誰かとぶつかるわけでもなかったですし。ううむ……。

フランソワの無駄なお色気も、おっぱいがいけないとか言う話ではないけれど、元の清純な感じが嫌いじゃなかったので、なんかあんなにムンムンにしないでほしかったなあとか……。せめて下着の色は黒じゃないとよかったなあとか……。

いやいいんですよ黒い下着。それそのものは嫌いじゃないですよ。でもなんかフランソワーズには似合わないなあと思ったの、というか、少年誌ベースの石ノ森女性キャラで黒いレーシィな下着が似合いそうなキャラってちょっとすぐにはピンとこないけど。

まあ、キャラに対する思い入れって言うのは人によって違いますから、「いいじゃんお色気フランソワ」とかその他ご意見があるのは充分わかっています。ただ個人的には、リメイクだからといってキャラクターを大幅に改編してしまうのが好きではなくて……。

 

020

 

イワンは玉川さんの演技も相俟って、かなりよかったです。メインに据えられたキャラの中では唯一の良心!! もうゼロゼロナンバーズはイワンが仕切ればいいと思う。あとはジェロニモの、フィジカルな強さがよくよく前面に出ていたのはかっこよかったです。

でも、個人的には、カラオケのバックで流れるあの場面みたいな、ここはジェロニモじゃなきゃ! ジェロニモ来たああ!! っていうようなシーンとまではいかなかったのが、ちょっともったいないという感じはしました。ほとんど唯一の見せ場ですからそれくらい……!!

……ここ、敵の名前とかがわからないのでなんとも描写しづらいのですが、002と009が岩みたいな大きな敵に踏みつぶされそうになったところにジェロニモが助けに入るシーンがあるんですけれど、敵を破壊したとか投げ飛ばしたとかじゃなくて、普通に体で敵の体重を受け止めて立っているあの感じが、9人にそれぞれ別の能力が備わっているってこういうことだよなあ……!! ってすごく熱くなってしまって大好きなんです。脱線した。

ハインリヒは無難にまとまっているなあ、という感じで可もなく不可もなく。という印象だったのですが、見終わった後はじわじわ気に入ってきました。なんだあの渋さ。それに膝からミサイル出すデザイン残しておいてくれてよかったです!! あれ描写次第ではあまりシリアスにならないかなあと思っていたのですが、とても格好良かった。

そして、張々湖が「アル」喋りに戻ってくれたのも嬉しかったかなあ。わたしとしてはこの「役割語としてのアルヨことば」は差別的だと思っていないので、キャラクター付けとして原作の方に戻っていったのは普通に歓迎です。あ、でも同時に平ゼロの張々湖に対する配慮はとてもよいとも思っていますし、張々湖役である茶風林さんの対応にも頭が下がります。

原作や昭和版アニメでは関西弁的な言葉遣いで語尾に「〜アルヨ」「ヨロシ」などをつける当時の中国人描写にありがちな口調(アルヨことば)だったが、平成版アニメでは同じく関西弁を思わせるものの妙な訛りのある独特な口調に変更されている。従来の差別的とも取られがちな口調を改める際に、張々湖役の声優茶風林は中国語を学び、独自のイントネーションを掴むのに役立てたという。

Wikipedia – サイボーグ009の登場人物より

 

020

 

映像としては、3Dで見ておいてまあ正解だったかなと。綺麗ではありました。ただ、キャラの動きがぬるぬる動いて、MMDを見ているような感覚も……。ジョーとフランソワは特に、モデリングしたものがそのまま動いてるみたいで特に違和感がありました。

加速装置の表現とか、ジェットの飛行形態とかは、いいかどうかはまたおいておいて、表現として面白くはありました。

しかし繰り返しですが、攻殻見てることによる既視感はやはりぬぐえません。フランソワーズの素子落ち、という表現をネットで見たときには「やっぱ思うよね」としか……。個人的には「セーフハウス」という単語を使われた時点でうーん、と思いました。別にセーフハウスは攻殻用語というわけではないですが、攻殻で比較的使われている用語なので、ここで使わなくても、と。

そういう既視感は意識的に避けてもいいくらいなんじゃないのかなあと思ったのですが、どうなのでしょうね。

 

020

 

ストーリーとしては、「その他対ゼロゼロナンバーズ」にはできなかったのかな? というのが強い不満です。だってあのジェット、はっきりいって違う人じゃないですか。なら違う人を導入しちゃいけない理由があったんですか? 現実だか脳内だかわからない幼女とかJKとか無意味に(と言わせていただく)出しておいて、対立するのは違う人っぽいジェット……。

ゼロゼロナンバーズ内で揉め事があるとか、ジョーがリーダーに選ばれて気に入らないから抜けちゃったジェットとか、うーん。そういうのが見たいわけじゃない!! ジェットが、アメリカが正義だと思っているのはまったく構わないんですけど、それなら「彼ら対アメリカ」っていう構図にして「自分の信じてきた正義・アメリカ」が揺らぐジェットとか……そういう描写でもよかったんじゃないかしらって……。

そして結局、彼の声ってなんだったんですかー。天使の化石とかもなんだったんですかー。

あれだけ引っ張っておいてさらっと「フランソワなりの解釈」が述べられただけで終わりなんて、ざっくり言ってしまえば「フランソワとジョーによるセカイ系映画」と言われても仕方なくないですか? 元々の作品だってきちんと終わっていないと言ってしまえばそうなんですが……。

彼の声は神の声? 神の声を聞いて人類をよくしようと思ったらそれは自爆テロをするっていうことなんですか? それはなんてテロリストの危険思想なんです? 007は諜報部員にやられたのはわかったとしてもピュンマはなぜ消えてしまったんですか? なぜジョーは高校生活を繰り返していたのでしょう? あのJKと幼女は?

この「?」の中には作中で説明されているものもありそうですが、なんかもう頭に残らなくて……。

 

020

 

だいたい理解できて、さらにインタビューやその他で「おおーこんな裏が!」「こんな思いが!」っていうのならわかるんですが。観ていてここまでわからなかったものに対して、なんかそこまでしたくないなあと。というかそこまでしないと理解できないものってどうなのと。

二人組で来ていた男性の「風呂敷ひろげすぎて畳めてない」という感想が一番しっくり。

これは本作に限らずいつも(ゲームとかでも)思っていることなんですが、次回作があると思ってやり残しをしているとしたらそれも好きではないし、次回作がないならないでその一本で納めて欲しい。そして今作が次回作予定とかそういうものがなくてこの内容なんだとしたら、どうにかしてるとすら思います。

今回は「スケールが大きい」とかいうより……。うん……。力を注ぐ部分を間違っているように思えました。

話の展開に興味を持たせるために、「不透明な的・用語・現象」をひっぱるのはもちろん手法としてありなんだけれど、それ(彼の声)をたたせようとしたぶん、その他の諸々がハンパになってしまっているかと。

ひっぱったならひっぱったに対する答えはやっぱり用意してほしいなあ。

 

020

 

結構、後半に行くにしたがって009は難しい話になるというか、わけのわからんものになっている部分があるのはわかっているのですが、そこにばっかりフォーカスされたような印象。もうちょっとわかりやすい作品だとよかったなあ、普通に娯楽映画として見たかったなあ……。

あと、他の方のレビューを読んでいて共感した点としてはやはり「9人そろって防護服着るシーンが欲しかった。」という点につきますね。

 

020

 

本当はもっと純粋に楽しみたいとは思っているし、自分の理解力が足りてないだろうというのもわかってるのですが……。でもやはり、どうしてこうなったし、と思ってしまうのはもう仕方ないです。ネット上での反応は見事に二分されている印象がありますが、わたしは「009としてもどうかと思うし娯楽映画としてもどうかと思う」という感じなので、世の中がバンザイ一色ではないことにちょっとほっとしています。

かといって「ハアあれ面白かったって? バカジャナイノ」とは思いませんし。何を求めてどこを見たかでも印象が変わる、そういう意味では懐が広いとも言えるのかもしれません。

まあ、見た結果の感想はどうあれ、大画面で見た方が楽しい映画であることは確かです。でも自分はこの内容だったら新作で借りて差額で高いラーメン食べた方がよかった。

 

020

 

ノベライズ版と、コミックス版が出ているのですね。見た後は全然情報を追わなかったので知りませんでした。ノベライズ版ではいろいろ心理描写なども追加され、映画を補完するものにはなっているそうですが、うんまあ……いっかな別に……。

あと、ここではリンクをはりませんが、RE:CYBORG版のフランソワのおっぱいマウスパッドがあったのにはなんか……ドン引きしました。別になんというか、セイノショウヒンカガーとかジェンダーノナントカカントカガーとかじゃなくて……だってお前……フランソワーズだよ……もっと大事にしたいとおもわないの……? って……。

 

 

 

 

 

 

 

ムーミン映画 『南の島で楽しいバカンス』観たけど…… ★★☆☆☆

昨年末あたりからムーミンの映画、続いてましたね。先日やっとのことで『南の島で楽しいバカンス』を観ることができました。いや、ただ単に上映館方面への用がなかっただけなんですけれど。

エッこのバカンス楽しい?? このバカンス楽しいの????

 

 

パパはついつい調子に乗り、ママはどこへ行ってもいつも通り、フローレンは迷惑なほど夢を見て、ムーミンはいじける。

ある意味いつもの長編ムーミン、なんですが……。

たしかにムーミン谷ってどうみても貨幣経済みたいなものがないし、世間ずれしていないところはどうしたってあるとは思うし、そういう描写は『ムーミン谷の彗星』んですけれど、基本的にはそれが「いいもの」として扱われていて欲しいんですよね……。

今回の話は、セレブリティあふれる貨幣経済のまっただなかでムーミン一家が疲弊する話なので、見ていてちょっとシンドイんですよ。実際そこまでの展開にはならないんですけど、いつこの妖精たちたちゆかなくなって大恥かくんだろ、という不安が最初からずっと消えなくて。

なんでこんな話にしちゃったかなあ……、と。

いや、ありますよ、原作のムーミンってシニカルさはありますよ、でもそれってこういうことではないんだよなあ……。ウウン……。

 

020

 

映像的なもののすばらしさはありました。主線のない風景、ミルキーでクラシカルな色指定、原作デザインに戻ったスナフキン諸々。イヤ、『楽しいムーミン一家』の髪の毛あるスナフキンも好きですけど。そういう意味では、開始5分くらいまではすっごくよい意味でドキドキしました。あとムーミン一家が南の島を離れたあともほっとして見ることができたので、最初と最後の10分くらいはとっても楽しめました。

本編は、ほんとあわなかったなあ……。これがムーミンだと言われてもちょっと困る勢い。それとも絵本版はこういう感じなのでしょうか。わたし原作って、あくまでヤンソン主体の8冊しか読んでないからなあ。どうなんでしょう……。

あ、ただ、絶対楽しめるのが、『楽しいムーミン一家』から23年ぶりに集結しているベテラン勢の演技ですよ。

 

23!?

もう23年も前になるの!?

 

アッ落ち着きますサーセン

 

020

 

これは物語のあうあわないにかかわらず、懐かしいし深みがあるし、ほんとすばらしいのです。

アニメが終わって以来、輸入されたパペットアニメーションなどは字幕で、『楽しい~』キャストが久しぶりに終結した映画だからこそ、もうちょっと違うシナリオで見たかったなあ、としみじみ思います。

いちおう、最大の懸案事項であったお金を払わずに出て行く、ということはさすがにありませんでしたが、それでも街をめちゃくちゃにしておいて、ムーミン一家がムーミン谷へ戻ったからそれでOK!! というのはどうしたものか。

別にそんな、ムーミンの物語が道徳的であれとかいうわけじゃないですよ。でも、あれはどうなのと。

 

020

 

あと、フローレンを嫌いになりそうでした。

そりゃまあ、原作キャラの中でいちばん貨幣経済の価値観になじみそうなのはフローレンですけど……って書こうとはしてみたけど、たしかにフローレンって夢見がちなお嬢さんではあったけど、ああまで……あんなキャラだったかな? と。リゾートやらセレブやらにあこがれて、そのセレブに友人が傷つけられそうになっても平気なような子だったかな?

特にフローレンをかけてムーミンが決闘する、という流れになった時に、心配もせずに「決闘で争われるわたし」に酔っていたあたりを見ると、なんかこう……悪い意味でクラクラしてしまい……。

全体的に、なんか見たくないもの見ちゃったなあ……という印象が抜け切れません。自分がムーミン谷に幻想を抱きすぎてるかなあ、とも思うのですが、どうにもこうにも。哲学的だ、とかエスプリがきいてる、という評価があるのもわかるのですが、自分にとってはただただ「これじゃない」というように思えました。