トム・ハンクス主演 『ターミナル』 感想① アメリアが相当ひどい件

視聴後の感想は「へ? は?」です。ウーン、映画館でじっくりどっぷり見たらうっかり「いい映画だった」って言ってしまいそうな点はあるんですけれど、個人的には「なんじゃこりゃ……???」ってなりました。

 

 

ちなみに「なんじゃこりゃ」の筆頭はアメリアですよね。恋多き女、ダメ男大好きフライトアテンダント。いや別に彼女がダメ男が好きでも、39歳なのに27歳ってサバを読んでいても、不倫していてもなんでもいいんですけど。

明らかに最後がおかしいんですよ。なんなのか……。

ビクターとのディナーの最中に、彼氏から連絡が来るかもしれないから電源すら切れないというポケベルを外へ放り投げ吹っ切ったように見えた彼女、しかも次のフライトから戻ってきてビクターに「彼と別れたの」と告げてから紆余曲折あってキスをしたばかりの彼女が、なんでその翌日に「元カレのコネを利用して1日ビザを用意した」うえに「ヨリを戻して」いたのかしら……。

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ビクターが無国籍者だということをもっと以前から知っていたのなら、まだ友人止まりのビクターのために1日だけでもとビザを用意してあげるのもわかりますよ。でも無国籍者だと知ったのも、サインを貰うためだと知ったのも前日のしかも夜じゃないですか。なんだこれ。それから元彼に頼んだの?

「ウワーわたしの不倫相手1日で特別ビザが取れるくらいワシントンにコネがあるなんて!! 素敵!! 抱いて!!」ってことなの?

映画的に考えると「わざとビクターから離れた・わざと自分からビクターを離した」っていうことだとは思うのですけれども、悪いけど全然そうは見えない。

一応、映画の序盤では満面の笑みで不倫相手に駆け寄っていた彼女が、視線を落としてつらそうに「彼氏」の元へ歩み寄っているのを見ると「まあそういうことかな」とは思えないこともなんですけど。

 

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あと、最後の最後でニューヨークに降り立ったビクターがタクシーを捕まえた時に、なぜかアメリアが他のタクシーから降りてきて、笑顔をみせてくるんですけど、「エッお前なにをして今タクシーで空港に帰ってきたの?????」ってすべてが意味不明なんですよ。

別にこの二人がくっつかなくてもいいとは思います。それはそれで、最後まで「異邦人」でしかないビクターにとってはふさわしいとすら思います。が。

くっつく、くっつかないではなく、基本的に支離が滅裂で意味が不明な点が多すぎますよ……。現実の出来事ならともかく、複数の人間が関わって作成した「物語」でしょう?

作り物のお話でここまで支離が滅裂なのって、普通にどうかと思いますよ……?

 

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例えばね。不倫相手の彼氏とよりを戻したように見えたアメリアが、それでも空港の外でビクターが出てくるのを待っていた、一人で、でも声はかけない……っていうんだったら、そこそこキレイに収まるんですよ。

あなたにわたしを諦めてもらうためにああいう小芝居をしたけど、本当は男と消えたわけじゃないのよ、好意はあなたにあるってことよ、でもニューヨークへもこの先も、一緒にはいけないのよわかってねっていう、まあそれはそれで勝手だけどわからなくもないふうに装えるんですよ。

でも、前日に彼氏と別れたと言ってネットリキスをしておいて、翌日も特別ビザを渡してニコニコしておきながら、「君も一緒に行こう」と言われた瞬間に「近付かないでって言ったでしょう」とか言い出して他の男と消えて、消えたと思ったらタクシーで戻ってきて思わせぶりにニコニコ……ってされても、「アッハイ近くのホテルで一発済ませてきたから余裕が出たんですね」くらいにしか思えない。

なんなんだかなあ。

 

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ビクターの夢を叶えるために、縁を切りたかった不倫オヤジとモトサヤに戻ってまで1日ビザを入手した……って解釈の方もいらっしゃいましたけれど、そう見せるためには途中途中でのアメリアがもう少しマトモじゃないと成立しないのではないかな。

不倫に苦しめられているからってだけじゃなくて、今の関係そのものから離れたいって真摯に考えていないと、「それでも戻った」っていう話にはならないでしょう。

ほぼほぼ初対面のビクターに「彼は最低な男だけどセックスはサイコー」って話しちゃったり、そのままディナーに誘っちゃったり、落としたい相手には12歳もサバを読んでいることなんかを知らなければ、少しはそういうふうに解釈できた……かもしれません。

もしくは、あのビザがサインまでしてあって完璧ならなあ。「自分の夢をかなえるための特別ビザが手に入ったけれど、アメリアは離れていってしまう」という展開ならともかく、「その特別ビザに天敵のサインが必要で、案の定サインがもらえない」っていうほうにすぐシフトしてしまったので、エピソードとしてすっごく軽くなっちゃってるんですよね。もったいないなあ。

文字数の関係でただただアメリアにツッコミを入れるエントリになってしまいましたが、続きます。

 

 

 

 

 

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