映画版『ワイルドセブン』を見に行ってたんですけどもさあ……③

友達に「なんでそんなにワイルド7に熱くなってるの? 原作読んでるの?」って聞かれるくらいこの時期エキサイトたしずこ ( @cigarillolover ) です!!

「読んでるよ!! ちなみに最初に読んだのは13巻だよ!!」
「おお……黄金の新幹線……」
「そうだよ!! ワイルドセブンのニューフェイス!!」
「「ユキちゃんデース!!!!」」
アッハッハッハ

なかよし。

意味が不明の方はHIT COMICS版の13巻をお読みください。

 

 

あいかわらず不満点の続きなんですが、いきなりラスト周辺の話をさせていただきます。

まあ、あの敵キャラとの最終決戦がとんでもない肩透かしだとかいうのは置いておいてですね。あれもそこそこひどいとは思いますけど、飛葉ちゃんが乗り込んでいって銃でバーン!! めでたしめでたし、よりはまあ……よかったかなって……。

それより、事件が終わったあとに草波さんが飛葉ちゃんと話すシーンがあるんですよ。そこで草波さんが「本間ユキが出頭したそうだ」って言うのね。でさ、このシーンさ、それだけ言って草波さんは車でブーンって言っちゃえばいいじゃない!?

なのにさ、べらべらと「死刑はまぬがれないだろう」とかなんとかいろいろしゃべりまくるから、「ああこのあとユキはワイルドセブンに入るんだなー」ってわかっちゃうわけなんですよ!! ああはらだたしい

原作の『ワイルドセブン』を読んだことがある人間は、隊員に「ユキ」がいるのは最初からわかってますから、映画に「ユキ」が出てきた時点でハイハイ、ってなりますけど、この映画の対象者は別に既存読者だけじゃないでしょ!?

そしたら、「本来死刑になっていてもおかしくない犯罪者たちが、超法規的組織として働いているのがワイルドセブン」という知識自体があやふやな初見の人とかには、この時点では「ユキちゃんはどうなっちゃうの……?」って思わせないとダメなわけですよ!!

それで、ラストシーンに入って、「あ!! ユキちゃん無事だったんだ!! そっか!! ワイルドセブンに入ったんだね!!」ってさせないとダメなわけですよ!! それを草波さんはペラペラと……余計なことを……!!

 

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ラストのシーンでは、セブンレーラー+6台で走っているところにバイクが合流して、それがユキでしたーって流れなんですけど、これは個人的に

セブンレーラー+6台で、1台の穴が開いているところにそっとバイクが割り込んで、

ユキでした → 飛葉ちゃんびっくり

の方が、予定調和だとしても一応魅せ方としては正しかったと思うの。

飛葉ちゃんと一緒に、ワイルドセブン自体が初見の観客が一緒にびっくりして、昔からのファンは「よしよし」って思って、それでラストになればよかったと思うの!!!

なのに、このラストシーンは草波さんのおしゃべりのせいでまったく驚きがないし、それどころか見つめあうユキと飛葉ちゃん、

おまえらもうやってるだろ

って雰囲気があって、最後いきなりベタ甘になるのね。

 

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飛葉ちゃんの過去の彼女に関するトラウマとかが解消されていないままにユキに惚れた流れも加味すると、セカイがいなくなろうがなんだろうがそこにユキがいるからいいやぁみたいな台無し感。

あと、ここもさ、普段から「セカイ込のワイルドセブンで走っているシーンの空撮」で陣形みたいなものをもっと印象づけておいて、ラストシーンではそこにぽっかりひとつ穴が開いていて……。

ああ、セカイがいないんだなあ……ってなったところに、ヒュッっと入り込むユキ、みたいな感じにしてくれたらよかったなあ、と。

 

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まあ、冷静に言うと、監督さんが基本的にやさしい方なんだろうなあとは思いますね。

このあとの、スタッフロールでのアソビ……カットのあとにすぐふざけた顔したりとか、強盗犯によるエグザイルとか、劇中のキャラと明らかに違う表情見せたりとか、そういう賛否両論な映像があったわけですけど。

それもきっと、自分を除いた家族全員が爆死したかわいそうな女の子はいませんでしたよ!! そういう事件が起きるかもとわかっていて、金儲けのために無視していた悪逆非道の人もいませんでしたよ!! 断絶した親子もいませんでしたよ!! お芝居ですよ!! みんな元気ですよ!! って、やりたかったのかなあって。

そう思うと……まあ……余韻を自分で潰しちゃうなんて甘っちょろいと思いますけどね!!

 

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原作既読者に言わせてもらうと、ワイルドセブンって好意的な目で見たとしてもそこそこえげつないマンガですからね?

ワイルドセブンの隊員自身が情報聞き出すために相手の口にダイナマイト加えさせて実際に火をつけちゃったり、上から建築資材が降ってきて意図せずも拘束してる悪役の首と胴が離れちゃったり、っていうのを「オットット」くらいの感覚でしれっと描いてますからね? 爆死した遺体の話をしながら平気でゴハン食べる人たちですからね?

別に、残酷な映画を見せてくれって話じゃないですよ。でももっとワイルドセブンって乾いてるの。そしてすごくおしゃれなの。

そう思うと、ワイルドセブンという作品を撮るには、この監督さんは優しすぎたのかなあーって思います。はい。

次は褒めます。いいところがまったくなかったわけじゃないのよ。

 

 

 

 

 

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