過去イベ発掘 ロウドクノチカラ 伊坂幸太郎 魔王 於ラゾーナ川崎プラザソル ①

ウオオオ大塚明夫さんの有効活用スンゲエヨオオってなりました、ロウドクノチカラさんの『伊坂幸太郎 魔王』於ラゾーナ川崎プラザソル、2014年5月31日(土)昼の回にお伺いしていましたヨーしずこ ( @cigarillolover ) です!!

ちなみにこの日、同日に新宿のシアターモリエールで『或る人斬り』の夜の部も見に行ってですね……すごい充実した一日……だったのですが、ドタバタしてたらネタ帳というかなんでも書き込んでいる手帳をなくして川崎→新宿→川崎で慌ただしくしたうえに、AUNのチケットが速攻売り切れて泣きそうになる(※後日無事入手)っていうすごい波乱万丈な一日でしたヨ……。

それにしてもすごい演劇漬けだなー過去の自分のことなのにうらやましいわ……。

 

 

とっても大雑把に『魔王』のあらすじを紹介しますと、

物事を深く考えること以外はごく一般的な社会人・安藤は、「同じ空間にいる他人に自分が思う通りの言葉を喋らせることができる能力」が自分に身についていることに気づく。

その安藤は考察の末、時の人であり次期内閣総理大臣とも噂される、若い政治家・未来党党首の犬飼がファシストではないかと考え至る。

どうにかして犬飼の躍進を止めたい安藤は、街頭演説中の犬養へ近づいていくのだか……。

というような感じなんですネ。政治 VS 1国民!! 戦い方は異色ではありますが、思想と思想の戦いでもあるわけです。

 

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そしてこの作品、「他人に思った通りのことを喋らせる能力」の現実味は案外どうでもいいんです。

むしろ大事なのが犬養。政治家としては若すぎるとも言えるわずか39歳の、野党の党首でありながら、若い人間を政治に巻き込むほどの求心力があり、実際にこのあとの作品では総理大臣になっていたわけです。

その犬養がウソでは、「犬養に国を舵取りさせてはならない」という安藤の感じる危機感がまたウソになってしまうわけです。

で、ここまで書いてお気づきでしょうが、この「ロウドクノチカラ」さんでは、犬養役に大塚明夫さんをあててこられました。わっかってるゥ~!! わかってらっしゃる!! コノコノォ~!! って、しずこがクッソウザくなるレベルで「わかってらっしゃる!!!!!」

犬養は憲法九条の改正にも意欲的で、それに絡んだ発言も多々あるわけですが、それでも「この男ならやってしまいそうだ」っていう感じ、そしてそこに横たわるただならぬ野心……を押し殺しているようなそうでないようなアブラの乗った男……が今まさに、舵をとらんとしている……国民はその男に飲まれて、流されていく……ひょっとしたら、取り返しの付かないことになるかもしれないのに……?

というそこの犬養が、大塚さんなわけだ!! ハーコリャスゲエわ……!!

 

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で、『魔王』という作品の紹介から入った関係で、もう結構文字数!! ってなっちゃってるわけですね。

この日の公演では、元の作品と同じく、安藤が主役の「魔王」と安藤の弟が主役の「呼吸」が演じられました。この公演そのものの感想もそこそこ文字数!! ってなる感じですので、このまま『魔王』そのものの話をさせていただきますと、まあ「この世界は結局どうなったの?」っていうことに関しては、このあとの長編小説である『モダンタイムス』を読まないとわからない模様……。

ウウム……。

 

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ちなみにネタバレだからどうしようかと思ったんですが敢えて書きますと、安藤(兄)はこの戦いにあっけなく敗れます。しかし最後の最後に、ほんの一矢だけ犬養に報いることができたわけです。彼の能力を使って犬養にあらぬことを……。

と、いうわけで、大塚明夫さんのお声で

「巨乳、だいすきー!!」

が聞けたわけでですね、セリフのわりに笑えるシーンでもなんでもないので、すっごい真面目にすっごいいい声の「巨乳、だいすきー!!」なわけで、いやあいい経験をしました……いやいい経験ってんなら大塚さんの声による宮沢賢治の朗読とかそっちに触れようぜって我ながら思うんだけど……!!

 

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ちなみにこの作品での大塚さんは、声のみ出演ということで、犬養にはいっさいビジュアルがつくことがなく、それが安藤だけが感じている恐怖感をこちらも味わうことの後押しになっているような感じがありましたね。

朗読劇なので、他のキャストの方もビジュアルメインでは出て来らないわけですが、それでも結果的に演出の一部として成立していたように思えます。

舞台そのものの感想については、また後日で。

 

 

 

 

 

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