GAMBA ガンバ ごちゃまぜ感想 キャラクターと導入部まで

さてさて、ガンバのはなしの続き、原作、出崎監督版、新作、どうやってそれぞれ触れていこうかな~ってずっと考えてたんですけど、答えが出ませんでしたしずこ ( @cigarillolover ) です。

ていうかアレですね、「紹介」しようとするから、ネタバレしちゃだめだしあれだしこれだし……って思っていたけれど、感想なのだからスタンスが違いますよねって今気づいた。この二日間なんだったんだ。

 

 

では今回は、単純に『GAMBA』の感想として書かせていただきます。それにあわせて、過去作品にも触れたりしますのでご了承くださいね。

おおまかなストーリーラインは変わらないのですが、ザックリ削除されたところもあって、それがむしろ好感が高いという感じです。

75ガンバでは、「夢見が島に行ってノロイを倒すという目的が決まっているので、途中はどうとでもできる」というスタイルで作成されているのもあり、その「夢見が島に行ってノロイを倒す」までにえらいこと紆余曲折があります。

これ、当時リアルタイムで少年少女だったときに見ていたらかなり面白かったのではないかな、とは思えるのですが、大人になってから一気にDVDなんかで見ると、「ずいぶん余計なことしてやがんな」って感じるんですよね……。特に75ガンバは、結構人間に迷惑をかけるエピソードなんかもあって、個人的には「早く夢見が島につかないのかな……」ってずっと思っていました。

 

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わたしが前回の更新で「ガンバという物語に対して、という点では、むしろ75ガンバより忠実で、真摯であった」と書いたことや、75ガンバを手放しでお勧めできないこと、というのはまさにこの点だったりします。75ガンバは、寄り道が多すぎるんですよ。またこのあたりは75ガンバのエントリで触れると思います。

今作『GAMBA』は、原作と同様にスッと夢見が島へ向かい、船旅も必要十分な点のみ描かれるので、そこはとっても気に入りました。なんだ急に上からだな。

ただ、この海のシーンがあまりにも爽快だったがために思ってしまったのは、「なぜ夏休み公開にしなかったのか」というところですよね……。10月って大きな休みがあるわけでもないし。勝手に商業的なことまで考えちゃうのアレですけど、上映回数の減る速度や、実際の客入りを見ていると、完全に時期が間違ってるなという印象を受けました。

もっと気楽に言うと、「これ見て海行きたくなったのにもう10月じゃんかアヒー」って感じなんですけど。アヒー。

 

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ビジュアル的な点についてもう少し申し上げますと、マンプクの肥満っぷりというかおなかのもっちり具合がやたらとリアルで「脂肪詰まりまくってんだな……」って何度も思ってしまいました。なんだあの腹生々しすぎるよ。

そして、擬人化されているから当たり前とは思いつつも、なんとなく表情の付け方とかが人間っぽすぎて、微妙に気になりましたね。造形がリアルだし3Dになったからなのか、「こういう表情筋が動いてこういう表情になったな」っていうところまでが見えてしまうのでちょっとしんどい。

そして、こうやってネズミが生々しく人間っぽいのに、イタチはすごくクリーチャーっぽくされてしまっているのが、ちょっと……なんというか悔しかったですね……。悔しいってヘンかな……。

逆に、オオミズナギドリはほぼほぼ完全に「トリ」だったので、ツブリが出てくるたびに「見たかったのはコレだよォ」って思っていました。もうちょっと元の生物に寄せてほしかったんですよね、自分は原作のあの「15匹にいろいろ個性が付与されているけれど、ビジュアルは全員ただのネズミ」っていうあの潔さがすごく好きなんです。ハイ。

 

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75ガンバでは、原作で言うところのボーボとマンプクが合体した形で「ボーボ」にまとめられており、おっとりしていて運動神経もよくはなく食いしん坊……というキャラだったのですけれど、今回分離してまたボーボとマンプクになったのは想像していた以上によかったです。

なんというか、75ではガンバの友達はボーボだったわけですから、チャキチャキ型のガンバとおっとり型のボーボ、という形での友情だったんですね。それも確かに可愛らしかったんですけれども、今回、結構現実派で普通の男の子っぽい思考のマンプクが友達ポジションについた関係で、ガンバの普通の男の子っぽいところが少し出たように思えました。

そして、このマンプクに、若干のシニカルさが付与された関係で、ガクシャが完全に「頭のいいヤツ」っていうポジションに普通に収まっていて、価値が高まっているんですよ。完全に、完全な大人ポジション。75のあの頭でっかちでプライドばっかりのガクシャもそれはそれで好きなんですけど、今回そういう要素をすべてとっぱらってガクシャが大人だった。納得の池田秀一さんでした。

そしてそして、ボーボが単独で成立した関係で、「生まれ故郷がボロボロになって、ひとりで助けを求める旅をしてきた忠太少年」の心に寄り添うキャラが存在できているんですね!! これ大きい!!

これ、75ガンバで、仲間や家族が心配ではやく夢見が島にたどり着きたがる忠太に対して、人間のお祭りを見たいガンバが「それはただのホームシックさ」とか適当なことをを言い腐るあのシーンで呆れたことがある人にとっては朗報ですよ!?

エッ75ガンバ嫌いなのかってそんなことは

 

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あと、今回よくも悪くも「大人組」は「大人」なんだな~、と。

75ガンバのエントリで詳しく触れる予定なのですが、75ガンバって、ガンバからみたら大人であろうヨイショやガクシャもかなり欠点だらけなんですよ。大人になりきれてないの。そんな彼らまで成長していく姿っていうのが、わたしは75ガンバで一番好きなところなんですね。

なので、今回、かなり完璧に出来上がった大人であるヨイショとガクシャが、最初ちょっとさみしかったんですけど……でも見ていてとても頼りになったし、かっこよかったので、すっかりこっちのヨイショとガクシャが大好きになりました。

船が出発する際に、よろけて転がる忠太をヨイショが受け止めてあげたり、そもそも熱から目覚めた忠太の頭に手をぽんと置いてあげたりとかいう、そういう細かい点からにじみ出るヨイショの包容力……そもそも船乗りネズミであるヨイショとガクシャだけがよろけなかったりする細かさがイイ……!!

と、ここまででそこそこ「文字数!!」って感じになってきてしまったので、ええとエントリをまた分けます。というわけで、急遽タイトルに「キャラクターと導入部」とつけたのでした。

また後日。

 

 

 

 

 

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