「これからメタルギア①」この蛇は誰のもの ~スネークってなんかいっぱいいるらしいけど、という疑問~

さてここからしばし、「メタルギアシリーズが気になっているんだけれど……これから始めたいんだけど……」という方向けのエントリを続けます。

まずはスネークスネークいうけど○○ッドスネークっていうのがなんかいっぱいいてなんなのどういうことなの、誰が主役なのウオオオーという疑問にお答えするコーナー。

ただし、あまり物事を深く考えられない人間によるおおざっぱなまとめなので、たとえば「無線を全部聞いてたら出てくる真実」とかいうような深めの情報などに関してはソースが示せなかったり知らなかったりすることもあります。

ですので、あくまで導入的な部分としてお納めください。初心者の方向けであり、既存のプレイヤーにとって新しい情報は特にありません。(考察も特にはしていません。)

 

 

 

漠然としたイメージとしてのスネーク

だいたい、この2系統もしくはこのMIXの範囲内に収まるのではないかなあ、と思って既存のフィギュアから選んでみました。

 

 

 

 

 

 

 

戦闘用スーツ(単語を知っている方にとってはスニーキングスーツ)、各種装備品のためのプラットフォームとそれを身に着けるためのベルト、そしてなんといってもバンダナ、あとは眼帯。このあたりの装備でダンボールをかぶったり匍匐前進をする口髭の人。

わたしは事前に見ていたムービーの関係で、「指の力がスゲエ人」という印象も抱いていました。それ2と3だけかもな……。

ですが、いきなり申し上げてしまうとこのそれぞれのスネークは「別人」です。

 

スネーク全員集合の前に

メタルギアシリーズ……この一単語ですら若干の注釈が必要なんですが、本エントリの中で「メタルギアシリーズ」と言った場合は、小島秀夫監督作品である
MSX2の『メタルギア』『メタルギア 2 ソリッド・スネーク』
PSの『メタルギア ソリッド』
PS2の『メタルギア ソリッド 2 サンズオブリバティ』『メタルギア ソリッド 3 スネークイーター』
PSPの『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』
PS3の『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』
を指します。

これ以外にもスピンオフだったり、モバイルだったりが大量にありまして、そちらにも独自のスネークがいたり上記シリーズ作と同様のスネーク扱いの**ッド・スネークがいたりするのですが、それは今回ちょっと置いておきます。

 

主役の**ッド・スネーク

「主役の**ッド・スネーク」には、「ソリッド・スネーク」と「ネイキッド・スネーク」がいます。さきほど掲載したフィギュアの左(モバイルだと先)が「ソリッド」、右(モバイルだと後)が「ネイキッド」です。

作中の年表的にはともかく、ゲームの主人公として世の中に登場したのはソリッド→ネイキッドの順になります。さらにネイキッドにはほかのもっと有名な称号がつきますので、スネークはスネークなんですけれど、「ネイキッド・スネーク」と称されることはあまりないかもしれません。

 

ソリッド・スネーク

『メタルギア』『メタルギア 2 ソリッド・スネーク』『メタルギア ソリッド』『メタルギア ソリッド 2 サンズオブリバティ』『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』の主役。ものすごくものすごく簡単にいうと、「核搭載二足歩行型戦車であるメタルギアという兵器の悪用や拡散を防ぐ側の人」である。ネイキッド・スネークの体細胞を利用したクローンであり、寿命や生殖能力を操作されたうえで生みだされた。

『メタルギア』~『メタルギア ソリッド』までは髭がなく、青年らしい顔つきをしている。また当時の技術的な問題から、そもそもれっきとしたビジュアルがゲーム中では定まっていないとも言える。『メタルギア ソリッド 2』では前半部分でのみプレイヤーキャラクターとなり、後半は別のプレイヤーキャラクターを補助する役割として登場する。『メタルギア ソリッド 4』では老衰した姿で現れるためビジュアルは大きく異なる。

『メタルギア ソリッド 4』で老衰したのは遺伝子操作によるもの。その見た目により「オールド・スネーク」と揶揄されることもあるが、これは正式なコードネームではない。なお『メタルギア ソリッド 4』以降、このソリッド・スネークを主役とした物語は作成されない旨の発言がなされいるが、いち登場人物としての再登場の可能性まで排除するものではないととれる発言も同時に残されている。小説版では死亡が明らかになっている。

トレードマークともいえるバンダナがビジュアルに付されたのは『メタルギア 2』から。あまりにも有名な「性欲を持て余す」というセリフは『メタルギア ソリッド』。もうひとつ「待たせたな」というセリフは『メタルギア ソリッド 2』から。ちなみにほとんどのスネークの声優を務めておられる大塚明夫さんは、ラジオやステージのゲストとして登場されるタイミングでこのセリフを仰ってくださることが多く、案外「生・待たせたな」を聴ける機会は多い。

『メタルギア ソリッド』以降、オタコン(ハル・エメリッヒ博士)と行動を共にするようになってからはかなり人間味が出てきたが、『メタルギア ソリッド』時点では洒落たことはいうもののどこかぎこちないようなアンバランスさがある。

『メタルギア ソリッド』の時点ですでに伝説の傭兵。ちなみに彼は隻眼ではなく、アイ・パッチをつけているように見えても実際は各種レーダーなどの装備品である。

どうでもいいけど猿語が喋れる。

 

ネイキッド・スネーク

『メタルギア ソリッド 3 スネークイーター』『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』の主役。ものすごくものすごく簡単にいうと、「目的のためには核搭載二足歩行型戦車であるメタルギアという兵器の力 ”をも” 利用する側の人」である。ただしこんな一文に集約するとファンには怒られるレベルでのまとめっぷりではある。

いわゆる「ビッグ・ボス」。この称号は『メタルギア ソリッド 3』で与えられたものであるが、『メタルギア ソリッド 3』自体がすべてのメタルギアシリーズの前日譚であることから、その他シリーズにおける初登場時から呼称は「ビッグ・ボス」である。「ビッグ・ボス」成立までの物語である『メタルギア ソリッド 3』でのみコードネームとして「ネイキッド・スネーク」と呼ばれる。彼が主役である『ピースウォーカー』や『メタルギア V』では「ボス」または「スネーク」と呼称される。

『メタルギア』『メタルギア 2 ソリッド・スネーク』のラスボスであり、ソリッド・スネークをはじめとする**ッド・スネークのクローン元の人物。クローン作製は本人に無断で行われた。クローン技術で複製された人間同士の関係が現実にどうなるものなのかいまいち不明ではあるが、「ソリッド・スネーク」視点の物語ではやはり「父親」、特に「超えるべき存在としての父親像」として扱われている。

彼の武力蜂起はただの暴力ではなく、世界の統制を実現しつつある「愛国者たち」という組織への対立など複雑な要因が絡んでいるのだが、ちょっとあまりにも複雑すぎて数行にまとめるのは無理。

『メタルギア ソリッド 3』開始時点ではまだ両目視力ともに健在であり、バンダナの装備もない。また作中当時の技術的な問題からスニーキング・スーツは「ソ連の開発した最新戦闘服」という扱いのアイテムとして入手するものであり、原則OLIVE DRABやTIGER STRIPEなどのごく一般的な迷彩服を利用しているため、この時点では迷彩服のイメージの方が強い。『ピースウォーカー』以降スニーキングスーツやバトルドレスの印象が強まっていく。

基本的には非常~に非常~に人間臭い人物である。大食漢、というか「食えるか/食えないか」「うまいか/まずいか」という非常に大雑把な点で食べ物にこだわる。彼の視界に入る動植物は、毒性があろうが幻の生物であろうが原則「たべもの」である。ボケとツッコミならどちらかというとボケっぽい。愛煙家で葉巻を嗜んでいる。「カズ」こと「カズヒラ・ミラー」との付き合いは『ピースウォーカー』から。

任務上、自身の師匠である「ザ・ボス」を抹殺しなければならなかったことが、その後の人生に長く尾を引いている。

彼の場合、今後の人生がすでに各シリーズで描かれているも同然なので、基本的に「何かを成したとしても最後には0になってしまう」という流れとなりやすく、無線やドラマCDなどのテキストはともかく本編シナリオは救いのない感じになりがちではある。ひたすら破滅に向かって進まざるを得ない人。

『メタルギア ソリッド 4』に登場し、作中で敵としてではなく初めて「ソリッド・スネーク」と対話する際の声優は、大塚明夫さんの実父である大塚周夫さんがキャスティングされた。その他の作品では、原則大塚明夫さんである。

どうでもいいけど猫語が喋れる。

 

ラスボスの**ッド・スネーク

「ラスボスの**ッド・スネーク」には、「リキッド・スネーク」と「ソリダス・スネーク」がいます。ビッグ・ボスのクローンはソリッド(固体)とリキッド(液体)とソリダス(固相線)という関係。

固相線だけなじみが薄い単語ですが、すんごく乱暴に大雑把にいうと「ある不純な(混じり物のある)物質を溶かしたり固めたりした結果を、温度と不純物の含有量の関係でグラフにしたときに現れる、ここから先は固体化しますよという線」だと個人的には理解しています。違うかもしれないけど。

この線から下は固体、この線から上かつ液相線に至るまでは固体と液体が均衡、というラインです。こう言うと「じゃあ液相線って言葉も**ッド・スネークとして使える……?」とパロディ脳がソワッとしますが、その場合は「リキダス」です。あんまりピンとこないな。

ちなみに純粋な物質については固相線が存在せず、原則固定の融点/凝固点があるのみです。水なら0度ですね。

 

リキッド・スネーク

『メタルギア ソリッド』のラスボスであり、「ソリッド・スネーク」と同じく「ネイキッド・スネーク」の体細胞から作成されたクローンである。「スネーク」ではなく「リキッド」と呼ばれる。

なお、ソリッド・リキッド兄弟に関しては、メタルギアシリーズにしては珍しく、現実の生物学・遺伝学には即さないかたちで「優性遺伝・劣性遺伝」の言葉が使われており、「優れた遺伝子・劣った遺伝子」という意味合いでソリッドが劣性遺伝、リキッドが優性遺伝の産物であるというような設定がある。

リキッド本人は自身が劣性遺伝を引き継いだ固体であると思い込み、先の潜入作戦を成功させたソリッドに対して非常にこじらせた思いを抱いている。

原則『メタルギア ソリッド』のラストで死亡しているが、『メタルギア ソリッド 2』『メタルギア ソリッド 4』においても人格のみは存在し登場し続けるなどするため、ビジュアルとしては消えてもまあまあ存在感のある感じのスネークではある。

実際は遺体を偽装に使われたりなんだりしていてちょっぴり不憫だなあと思わなくもない。

このスネークだけ、お声が銀河万丈さん。

 

ソリダス・スネーク

リキッド、ソリッドが遺伝子情報を操作され、ビッグ・ボスとは個体差が出るクローンであることに比べ、生殖能力などに手を入れられた以外はほぼそのままビッグ・ボスのクローンである固体。『メタルギア ソリッド』の黒幕であり、『メタルギア ソリッド 2』のラスボス。

『メタルギア ソリッド』の時点で表向きの顔は第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・シアーズであることや、武力蜂起でビッグ・シェルを占拠するなどビッグ・ボス並みの行動力を示すわけだが、正直個人的には「いちばん影の薄いスネーク」である。

ビッグ・ボスと同じく隻眼であるが、ビッグ・ボスは右目、ソリダスは左目を損傷している。

ソリダス・スネーク自身は『メタルギア ソリッド 2』の時点で死亡するが、その後もビッグ・ボスの遺体としてカモフラージュされたうえにほうぼう連れまわされたりなんだりで、真面目に考えるとかなりひどい扱いを受けている。

 

おまけ

GBC『メタルギア ゴーストバベル』、PSP『メタルギアアシッド』にも「ソリッド・スネーク」が登場するが、そもそもの生い立ちが異なるなどすることからパラレルワールド的な扱いになる。

PSP『メタルギアソリッド ポータブル・オプス』の主人公は「ビッグ・ボス(ネイキッド・スネーク)」であり、公式な発表としては「外伝」ではなく「正統な続編」なのだが、脚本が小島監督ではないことなどからちょっと扱いが宙に浮いている作品である。

正直「ビッグ・ボス」と「ザ・ボス」と「ビッグ・ママ」とか言われると困惑するがすべて違う人物である。

なお、新作が発表されるごとにより深いストーリーや設定が練り直されるため、各ゲーム間での矛盾はキャラクター、設定において多数発生しているが、ここまで業が深いシナリオだとそれは仕方ないんじゃないかな、と思われる。

 

こんな感じで。

4人のスネークの違いを理解していただけましたでしょうか。個人的には「ソリッド・リキッド・ソリダス」の三人がわかりづらいとか、「ビッグ・ボスとの親子関係がわかりづらい」とかというよりは、「ネイキッドとソリッドが “主人公のスネーク” として漠然とごっちゃになってる」というのが外から見ていて一番混乱してしまうポイントかなあ、と思います。

ゲーム開発当初から情報を追っているとこんな混乱をすることはないと思うのですが、公式のリリースがどうこう……というよりは、後から追いかけると「どいつもこいつもスネーク、猫も杓子もスネーク」でちょっとわかりづらかったんですよ……そもそも別スネークがいるなんて発想がなくて……。

という、情報収集開始時期の混乱があったことを思い出して、急にまとめてみた次第にてございます。プレイヤーの皆様には既知の情報ばかりだったとは思いますが、参入者の方のお役にたっていたとしたら幸いです。

 

 

 

 

 

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