攻殻機動隊って何度もアニメ化されているけど、どれを見たらいいのかな、という疑問に対する個人的な意見

『攻殻機動隊ARISE』、小説、コミカライズ以外は基本的に目を通しています。具体的には
『攻殻機動隊』
『攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER』
『攻殻機動隊 2 MANMACHINE INTERFACE』
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』※2.0は未見
『攻殻機動隊イノセンス GHOST IN THE SHELL 2.0 INNOCENCE』
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』※3Dは未見
……かな。結構ありますね。

で、これ最初から見るのどれから見るのォという件に関しては、劇場版第1作の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』とTVシリーズ版の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』です!! という風に推したい!!

 

 

各シリーズの2作目は、映画も原作もTVシリーズもそれぞれ内容がむずかしいんですよね。

もちろんいずれの2作目も見るべきところ目を見張るところたくさんあるんですよ!! でも最初に手にしてもらうには、ちょっと難解な娯楽だというふうに思います。『イノセンス』とかいまだに「???」ってなる……。もちろん自分の理解力の問題もあるけど……。

 

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映画版1作目である押井守監督版『攻殻機動隊』は、このあとに続く各種攻殻のベースとなる設定、関係性、キャラメイク、画面の感じ、動きなどがものすごく完成していますし、ストーリーや娯楽性のバランスが本当に適切なんですよね。気楽に見始めることができてそれでいて深くはまれる良作だと思います。

ただこの説明文、あとで紹介する『STAND ALONE COMPLEX』と比べると淡々としているのは否めませんけれど!! それでもこの押井監督版『攻殻機動隊』を見ずに「とりあえず『STAND ALONE COMPLEX』見なよォ」とは言えないんですよ、

 

これで「素子ォー!!」に出会っておいてほしいんですよ!!!!! (あっ興奮した)

 

「素子ォー!!」はね、まあ有名だしご存じの方も多いかとは思いますけれど、普段は「少佐」としか呼んでいないバトーさんが、こう、極まってしまったときに出るんですけれど、これについて語りたい部分は2点ありまして。

 

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ひとつは、この「素子ォー!!」のインパクトが強かったからか、このあとたびたび使われちゃうんですよね。レビューサイトなんかで「おなじみの素子ォー」とか言われちゃったりして。でも、本当に本当にこの素子呼びが必要だったのって、この映画の「素子ォー!!」だけだとわたしは思うのです。

そしてもうひとつは、上記の件も絡めて、この最初の「素子ォー!!」を本当に純粋な気持ちで聞いて胸を突かれてほしいんですよ、頼むから。お願いですから。純粋っていう言葉が気持ち悪ければ、「先入観なく」とかいやここで先入観与えてるんですけど「フラットな気持ちで」とか絶対聞いたらフラットなんかじゃいられませんけど、とにかく「またか」と思わずに、

 

初めて聞く「素子ォー!!」がこの映画の「素子ォー!!」であってほしいの!! 誰でも!!

いや実際には違っていても構いませんけど、でも今から選べるんだったら、ぜひそうしてほしい!!

 

メタルギアをプレイされている方なら、大塚明夫さんのフォーックスメリルーリキッドォー!!! を耳にしているとは思うのですけれど。そのいずれもすばらしいんですけれど。でもでも個人的にはもうこの「素子ォー!!」が最高だと思ってます。わたし自分の名前に愛着があるほうですが、「もうこんな風に呼んでもらえるならわたしの名前モトコでいい」って思ってしまうレベルで謎の上からで全国のモトコさん申し訳ありませんちょっぴりうらやましいよォ!!

嘘ついたすっごくうらやましいよォ!!!

(戻ってこい)

冗談抜きで、そして贔屓目も抜きで、「人というのは人の名前にこれだけの思いを乗せられるものなのか」って、自分の知っている知覚の諸々を塗り替えられかねないほどの勢いがあるので。

ぜひ、ユアファースト「素子ォー!!」はこの映画の「素子ォー!!」であってほしい、と思います。

 

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そして自分がいちばん好きな攻殻であるのが『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』です(以下『S.A.C.』)。映画としても上映されているので、アニメ関係の情報にふれている人なら笑い男のマークとか知っているんじゃないかな?

これは完成度が高いですよ!! 夢中になりますよ!! そして玉川沙己子さんがすごい!! あんまりすごくてわたし携帯でタチコマンズの歌録音しましたよ繰り返し聴きたくて!!

アッいやすごいのは別にタチコマンズの歌限定なわけじゃないんですけど!!

 

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TV版では、笑い男事件と平行して「タチコマの自我」の話があるんです。一日の終わりにはその日のメモリーを全体で共有化し、特にプログラムをわけているわけでもなく個体差が生まれるはずがないタチコマにどう見ても個性がある。これは発展なのか危険なのか、兵器に自我は必要なのか、つまりタチコマにゴーストは宿るのか……?

しかしながら、映画版を見るとほんっとに綺麗に、最初からこれしかなかったんじゃないのォ? というクオリティで笑い男事件にのみフォーカスした再編集がされている、これもあまりにも見事なんですよ!! 再編集と言うより最初の構成の時点で計算され尽くしているのだと思います。変な切り張りとかじゃないですし。さすがに一部、せりふの変更はありますけど、TVシリーズの素材だけでこの破綻のない映画ができるんだと思うと、もう。

なので、一度TVシリーズとして見てから映画版を見ると、ほんとうにしみじみ「構成ってこういうことを言うんだなあ」って背筋が伸びます、そういう楽しみがあります。ちなみに映画版しか見ていない友人は完全に笑い男の話しかなかったものだとすら思っていました。

 

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ただ、その再編集に伴いタチコマの出番が大幅に減ってしまった関係で、一部の物語が「ただの展開」になってしまってもったいないんですよねえ。これ、初見の時からずうっと思っていることなんで、ちょっとのちほどネタバレも含めて別枠で述べたいと思いますが(いつになることやら)、自分としてはTVシリーズのそこが最高に見てほしい場面なので!! やっぱりTVシリーズのほうを選んでほしいです!! ぜえはあ

攻殻ですごいなあと思うところっていっぱいあるのですが、なんというかタチコマにあれだけキャラクター性をもたせておきながらどこまでも「モノ」として扱っているのがすごい来るんですよねえ。タチコマが持っているのは命じゃない、っていうのをとてもキッパリさせている。まあずるい見方をすると「制作としてはガッチリかわいらしい生き物として描いているけれど、キャラクターはそう扱っていないことへのギャップ」なのかもしれないですけど。

そういう点も含めて、ぜひぜひTVシリーズバージョンをご覧いただきたいです。

 

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このあとは『2nd GIG』とか『SSS』になってくるのかと思うのですが、自分の感想を言わせていただくと『2nd GIG』はブレる、『SSS』はユルい、なのであとはみなさまの裁量にお任せしたいと思います。

ネタバレがあってよければ、『2nd GIG』はブレるについては先のタチコマの件と併せて、後日述べたいと思います。いつになることやら。

 

 

 

 

 

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