妙に気になってしまったマンガのココ②-『無敵のビーナス』より女性の甲子園出場


さて先に述べました、女子による高校野球マンガ『無敵のビーナス』ですが、これを読んでいてすっごくすっごく気になるのが、

「……なぜ女子が、男子にまざって野球をやらなければならないのか?」

という、そもそものところです。

そういうテーマのマンガだから!! と言ってしまえばそれまでなんですが、ではなぜそういうテーマが成り立ってしまうのか、そもそもそこからが若干不思議なんです。

 

 

この「女子が甲子園に出る」という話題については、どちらかというと「女子が甲子園に出られない」というのは当たり前のことだと思っているので、なんというかテーマとして捉えにくいんですよね。

だって野球に限らず、男女が同じフィールドで戦うスポーツなんてほとんどないじゃないですか。テニスならミクスドがありますけど、あれだって決して男性ふたりVS女性ふたりという構図にはならない。体格、体力、その他もろもろの差がある男女の活躍するフィールドが分けられているのって、むしろ当然のことに近い。

ですから、この話題で嘆くときは「なぜ女子には野球文化がないのか、どうして強制的にソフトボールになってしまうのか」というところであり、「なぜ女子だと言うだけで甲子園に出場できないのか」ではないと思うんです。

 

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そういうマンガがおもしろいかどうかは別として、自分としては、このテーマを掘り下げるなら「女子の野球人口を増やそう!!」であり、「女子版甲子園をつくろう!!」……じゃないとヘンじゃないのかな、と思ってしまうわけですね。

……あまり同意を得ようとは思っていませんけれど。

女子が野球で活躍できる場所がない!! → だからすでにある男子の甲子園にまざりこもう!! ではない建設性っていうのが、あってもいいんじゃないかなー……と思います。マンガでなら。

 

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その場合必要なのが、逆に「なぜソフトボールではいけないのか」という部分への理由付けと、「どうして野球にこだわるのか」の部分への理由付けなのかなとも思います。

ここが「今は亡き誰それとの約束だから」とかだと、それで「女子版甲子園を作ろう!!」という動機付けにはなっても、大人の組織は動いてくれそうもないですし。

主人公に同意してくれる人はいるにしても、あくまでそれは個人的な感情だから、規模がそんなに発展してくれなさそうなんですよね。

って、いつのまにかマンガのネタづくりの話みたいになっちゃっていますが、そういう意味では「野球好きの女の子が甲子園に出られない」っていう流れは、ちょっと一回誰か見直してくれてもいいんじゃないかなーと。

 

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そんな風に思っているので、丸ごと女子リーグならともかく、女子の参加する甲子園、というものに対しては、ちょっぴり点が辛くなってしまう、のでした。

(もちろん、単純に「わたしはそこが気になる」という部分であって、作品そのものや、そういう設定を楽しんでいる方にどうこう申す意図はございませんので、そこはご理解のうえお読みいただけるとありがたく思います。)

 

 

 

 

 

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