妙に気になってしまったマンガのココ①-『ドカベン』より弁慶高校戦での落球


いきなり水島マンガからで恐縮なのですが、タイトル通りのシリーズです。

作品を読んでいて、それが主題じゃないだろうに、妙に気になってしまったところ。今回は『ドカベン』にて、岩鬼がわざと落球するシーンについて。

あれねえ……初見の時から今までずーっと、ずーっと気になっちゃってるんですよね……。

一応理由はあって、岩鬼が関西弁をしゃべる理由でもある、子供の頃一番なついていたお手伝いさんの命を、弁慶高校の生徒の不思議な力で救ってもらった、っていう流れではあるんですけれど。

岩鬼だったら、そこに意気を感じたら、むしろ全力で戦うことこそが恩返しである、的な考え方が!! できるタイプの人間だと!! 思うので!!

あそこで、自分の恩人の命を助けてくれた大恩人のために自分がミスをしよう、と思ってしまうのが、なんだかすっごく岩鬼らしくないなーと思って、今に至ります。

 

 

ちなみにこういう「手を抜かないことこそが最大の敬意だ」という表現に関しては、『無敵のビーナス』という女子野球マンガにひとつの理想があります。

読んだのがだいぶ前なので、失礼ながらもうキャラクターの名前などは忘れてしまっているのですが……。

ストイックに野球に打ち込み、遊びに興味を示さない真面目な選手に対して、野球も好きだけれど少し軽いところもあって、学生らしくまだまだ遊んだりもしたい選手がちょっと反発してつらく当たってしまうんですね。

けれども、そんな日々が続いているうちにそのストイック選手が都合で転校しなければならなくなる。この気まずいまま物別れになってしまうのか……という展開の後、この二人は甲子園で再会するのですが。

 

ストイック選手の打球を見事にキャッチする遊びたい選手。二人が一瞬交わす笑顔。

……このシーン、すごくかっこいいと思うんですよ。

 

え、岩鬼もこれでよかったんじゃないの。

むしろこういうのが岩鬼じゃないの。

と思ってしまって、ええと10代の最後の頃からずーっと、なんだかこの2作品の、それぞれのシーンが印象に残っていて今にいたります。

 

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ちなみに、じゃあこの『無敵のビーナス』が理想の野球マンガかというと、まったくそんなことはないんですけどね。

そもそも「なぜ女子が男子に混ざって野球をやりたがるのか」というところの動機付けが希薄ですし、「努力しているとはいえ、なぜ女子が男子の中で勝ち抜いていけるのか」というところの描写も希薄ですし、そこまでして女の子に男子の中で野球をやらせたのに、ラストは放置気味だったラブ路線の回収で唐突ですし。

それでも、この二人の交わす微笑みだけは、今でも「いいシーンだったな」と思い出すんです。

オチがつかなかった!!

 

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自己弁護的かもしれませんが、こうして洗い出していく行為について、わたしが気づいている意義、みたいなこともそのうちまとめられたらなあと思っています。

 

 

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